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★釜伏山1〜登谷山1〜皇鈴山1〜大霧山1

      
        
  平成9年6月14日


釜伏神社裏の岩から湧き出す日本水


釜伏神社

登谷山山頂

       658mの山頂から東北方面の景色

 粥任田峠・大霧山登山口
 
★賑やかに山清水汲む熟女かな

★名水は噂にあらず若葉風

★山イチゴ口に含めば渋みあり

★涼風に押される如く山下る

★木漏れ日が山紫陽花をライトアップ

★涼しさに高原の牛くつろぎぬ

★新緑や人に出会わぬ山の道

★展望図の遠嶺をぼかす霞かな

★山頂に独り佇む梅雨晴れ間

★粥任田峠〜大霧山2〜秩父高原牧場

 

  平成13年10月15日

★先輩の顔に年輪秋深む

★山栗喜寿のふみ跡確かなる

★山仲間みな遠く去り秋寂し

★秋山に風も少々カラス鳴く

★秋風や山の賑わい五六人

★羊羹を口直しにと秋茶かな

★岳人の口滑らかや鰯雲

★秋雲や名水汲んで山を去る

★新蕎麦に先輩の笑み和紙の里

★下山して新酒味わう土産かな

 

★粥任田峠〜大霧山3〜秩父高原牧場


  平成13年10月22日
★先輩の顔に年輪秋深む

★山栗喜寿のふみ跡確かなる

★山仲間みな遠く去り秋寂し

★秋山に風も少々カラス鳴く

★秋風や山の賑わい五六人

★羊羹を口直しにと秋茶かな

★岳人の口滑らかや鰯雲

★秋雲や名水汲んで山を去る

★新蕎麦に先輩の笑み和紙の里

★下山して新酒味わう土産かな

★粥任田峠〜大霧山4〜秩父高原牧場


平成13年12月24日
★落葉山木立も透けて渓深し

★落葉して影入乱る木立かな

★落葉踏み踏み踏み山頂へ近づきぬ

★山肌を落葉が隠す木立中

★落葉踏む妻の歩みも確かなる

★飛機の音轟く山の冬紅葉

★枯れ山の陽だまりに座す老夫婦

★雪面に雲の影見ゆ遠浅間

★三度立つ大霧山の枯れ薊

★山幾重絵筆持つ手も凍えけり

★粥任田峠〜大霧山5〜秩父高原牧場


平成14年1月19日
★感動や冬田の先に遠嶺見ゆ

★名水を汲む手も凍え山眠る

★落葉踏む歩み軽やか初登山

★落葉して山の木立も吹き晒し

★吹き溜まる落葉に遊ぶ山歩き

★薄日射す山路の端は霜多き

★山枯れて登山者の声筒抜けぬ

★山幾重静かに眠る奥秩父

★薄雪や棚田の如き武甲山

★走るリスにも容赦なく北の風

★粥任田峠〜大霧山6〜秩父高原牧場


平成14年3月17日
★桃咲いて里の気だるき空模様

★石垣や梅匂う段々畑

★山畑に咲く梅と桃競い合う

★花好きの母を偲びぬ桃の花

★たつぶりと名水を汲む春の山

★空透かす木立の中の芽吹きかな

★遠山の谷筋白く雪残る

★山削る発破のこだまや春曇り

★里の犬声届き山笑いけ

★沈丁花匂う昔の峠道

★粥任田峠〜大霧山7〜秩父高原牧場〜登谷牧場


平成14年4月14日

仙元山展望台から見た小川町


大霧山山頂での昼食

秩父高原牧場
★遠目にも若葉萌立つ奥武蔵

★杉山の青さや若葉浮きいずる

★里山の春爛漫や眠気くる

★里山の花に囲まる部落かな

★そよ風や透ける木立も若葉吹く

★小鳥鳴く木立となりぬ山ツツジ

★尾根道や若葉ひらひら風の道

★山頂や眼下の若葉瑞々し

★遠眼鏡山の桜を引き寄せぬ

★妻の顔優しくなりぬ若葉風

★粥任田峠〜大霧山8


平成14年8月20日
★台風一過遠嶺すっきりと見えにけり

★台風一過山へと急ぐふたりかな

★台風一過街を見下ろす峠道

★台風一過里山の道荒れており

★台風一過青葉散らかる山路かな

★台風一過山頂の景ふたり占め

★台風一過山頂の妻声弾む

★台風一過山頂の蝉力みをり

★台風一過山幾重にも広がりぬ

★台風一過スケッチの中に雲ほしき
★粥任田峠〜大霧山9秩父高原牧場

平成14年10月14日

★里に来て秋野菜買う老夫婦

★林道や民家の庭の柿花火

★台風の爪あとや枝散らばりぬ

★秋涼や木漏れ日の降る山の道

★爽やかな風吹き抜ける峠道

★秋晴れや通いなれたる山楽し

★山頂で聞く揚げ花火体育の日

★山頂や町を見下ろすアザミかな

★杉皮にまつわりつきし秋の蜂

★秋晴れの牧場賑わう感謝祭

★粥任田峠〜大霧山10〜秩父高原牧場

平成14年12月23日
★雪降らす雲去りて山晴れ渡る

★里山も斑模様の雪景色

★新雪の眩しき山の牧場かな

★迷いなく妻は雪嶺に取り尽きぬ

★ゆつくりと雪踏む妻の登山靴

★見えて来し雪の山頂仰ぎけり

★雪踏むや軋む音色も心地よき

★初めての雪山に立つ妻の歓喜

★賑やかな山頂となり冬日満つ

★清水汲み家路へ急ぐ冬至かな
★粥任田峠〜大霧山11〜秩父高原牧場

平成15年3月4日
★春一番雲一つなき遠嶺かな

★里山も騒がしきかな春一番

★春一番唸りにも波ありにけり

★春山に風の荒波押し寄せぬ

★春一番まかせの落葉道隠す

★山に立つ我に張り手の春一番

★下山して春野菜買う妻の笑み

★清水汲む手も凍えけりペットボトル

★白鳥の白さ川面に映えにけり

★白鳥や野うさぎの棲む河川敷
★粥任田峠〜大霧山12〜羊山公園

平成15年4月19日
★山里も明るく花の盛りなる

★山里の桜トンネルくぐりけり

★桃咲く山畑の切り枝哀れ

★峠路や桜並木の九十九折

★目を見張る若葉の中の山つつじ

★若葉吹き出す山の気をもらいけり

★山道や丸太に座り風薫る

★遠眼鏡引き寄せる山桜かな

★芝桜の庭をいただく武甲山

★芝桜咲く丘も町起こしなる
★粥任田峠〜大霧山13

平成15年7月5日
★山に来て美しかりし青葉かな

★青葉風さわやか登山始まりぬ

★そよ風に木葉も歌う梅雨晴れ間

★そよ風が青葉を揺らし風を生む

★風音の中に人声青葉山

★わが妻の描き出す蛍袋かな

★花うけら痛々しきは武甲山

★声閉ざし黒揚羽取る瞬時かな

★七夕やもう蜻蛉飛ぶ里の山

★登山して眠気を誘う風涼し
★粥任田峠〜大霧山14

平成15年8月22日
★夏野菜買う妻の目のやりどころ

★緑陰や静まり返る峠かな

★山道や青葉散らばる野分け跡

★涼風のもてなし受ける山路かな

★我が歩み止めて涼風受け止めぬ

★真夏日の空や山頂二人占め

★赤とんぼ我を無視して杖の先

★飛ぶ早さ驚くばかり鬼ヤンマ

★風に乗る夏鳶は羽広げ切る

★山清水流れる音や夕迫る
★粥任田峠〜大霧山15

平成15年10月3日


★粥任田峠〜大霧山16


    平成15年11月8日

★紅葉舞う空となりけり過疎の村

★裏山も紅葉して家静まりぬ

★陽だまりに老人一人秋桜

★山寺の眩しき銀杏モミジかな

★我を呼ぶ清水の音や崖紅葉

★そよ風に紅葉も揺れて散りにけり

★日に映える紅葉の裏を見ておりぬ

★里家も見える山路や落葉踏む

★子供いて山も賑わう紅葉かな

★落葉して谷底見える風の道

★粥任田峠〜大霧山17

平成15年12月23日

大霧山山頂から美の山方面を望む

堂平山からの大霧山と秩父高原牧場

★冬野菜跳ね上がる雪降りにけり

★山道の雪解け切れぬ日陰かな

★清水汲む山晴れ渡る天皇誕生日

★パラグラの冬天に雲一つなし

★山肌も枯れ一面の牧場かな

★山道や足に優しき落葉踏む

★寒林も透けて谷底見えにけり

★小春日を授かりし山賑わいぬ

★遠浅間雪を被りて煙り立つ

★年詰まり登り残した山幾つ

★粥任田峠〜大霧山18
    平成16年3月12日

愛宕山から望む大霧山

桃の花咲く山畑の奥に笠山
★山畑を優しく飾る桃の花

★里山の蕗の薹見て故郷思う

★辛夷かと木の芽見上げて清水汲む

★山道や落葉粉々春温し

★透け木立木の芽優し吹き出しぬ

★枝寄せて木の芽の息吹き眺めをり

★春来たり馴染みの山に妻立ちぬ

★春麗ら馴染みの山を貸しきぬ

★独り言呟く妻の春景色

★春山路落葉の中の靴の跡

★粥任田峠〜大霧山19

    平成16年4月12日
★里山を優しく染める若葉色

★山に来て心なごぬ里桜

★里山の力みなぎる芽吹きかな

★花見して鶯を聞く里の山

★桜咲き山も華やかや沢の音

★里山へ桜並木も続きをり

★廃校の寂れし庭に桜満つ

★風優し落葉の中の山スミレ

★風音に鶯の声入り交じる

★粥任田峠〜大霧山20

    平成16年6月12日

堂平山から見る大霧山

★梅雨深い幽山めきぬ奥武蔵

★水筒に山清水汲む静寂かな

★滴りの無色透明岩を這う

★霧中へ我も消え行く夏峠

★林道へ青草伸びてはみ出しぬ

★雨に濡れ山紫陽花輝きぬ

★林道の路肩を飾る山紫陽花

★青葉散る山となりけり夏嵐

★梅雨霧や山を貸しきる夫婦かな

★赤飯を頬張る我に梅雨の霧
★粥任田峠〜大霧山21

    平成16年7月23日

笠山中腹の水場

秩父高原牧場から大霧山を望む

★山に来て冷たき清水汲みにけり

★山中の青葉ざわめき風に遭う

★炎天を遮る樹下の登山道

★何時来ても癒しの山や夏木立

★飛んできて鳴かぬつくつく法師かな

★山道やうるさきアブを追い払う

★何よりも嬉しきは山風の涼

★鬼やんま飛び我々を喜ばす

★山頂の風心地よく昼寝せり

★武甲山発破続けだま夏霞
★粥任田峠〜大霧山22

    平成16年9月3日

★山里の路肩を飾る彼岸花

★萩咲きて人気なき山里なりし

★花薄咲く里山の水美味き

★新米の美味さ引き出す清水汲む

★清水汲む人それぞれの九月かな

★秋蝶に出遭う峠の静寂かな

★山道や野分け被害の青落葉

★露草の瑠璃目に染みる山路かな

★遠浅間噴火して秋深まりぬ

★貸切の山頂に立つ秋の昼
★粥任田峠〜大霧山23

    平成16年10月28日

堂平山から望む大霧山

粥任田峠から大霧山への登り口

★急かされることなく秋の清水汲む

★陽だまりの恋しき季節冬隣り

★林道やススキも枯れて里寂し

★静寂なる紅葉の中の山家かな

★山道や思いもよらぬ野分け跡

★この山も木の実不作や熊出没

★落葉踏む妻の足音柔らかき

★木漏れ日や紅葉一際極まりぬ

★少しずつ紅葉して山装いぬ

★山に来て弁当美味き秋の昼
★粥任田峠〜大霧山24

    平成16年12月28日

                                       赤久縄山    城峰山   荷鉾山 浅間山 雨降山      

両神山

★布団干す山家の庭の柿花火

★落葉して清水の音も透き通る

★林道の路肩に落葉吹き溜まる

★凍て空に赤きパラグラ転回す

★落葉して日の降り注ぐ木立中

★落葉踏み先行く妻の後追いぬ

★落葉踏み年惜しみけり大霧山

★六度立つ山の思いや年詰まる

★凍て空に遠嶺一望妻歓喜

★遠浅間雪化粧して煙り吐く

★粥任田峠〜大霧山25

    平成17年2月4日

★梅咲きて日射しの強き山の畑

★布団干す山家の庭や春立ぬ

★美しき氷柱の中の落葉かな

★残雪の蒼き日陰や峠道

★残雪に道埋もれて峰遠し

★恨めしや雪の重さに枝折れし

★雪峰や観客一人拍手止まず

★饅頭とお茶をいただく雪の峰

★山を切り刻む横筋雪に浮く

★雪化粧して煙り吐く遠浅間
★粥任田峠〜大霧山26

    平成17年3月26日

★山里も梅と桃咲き賑わいぬ

★故郷の春の如きや東秩父村

★春日射し芝生に遊ぶスズメかな

★清水汲む手の凍えなき春の山

★林道や日増しに消ゆる名残り雪

★日向ぼこして老人はおしゃべりす

★柔らかき春の土踏む山路かな

★心地よき春風に遭う大霧山

★青天に枝入り乱る芽吹き前

★機関車の汽笛も聞こゆ春の山

★粥任田峠〜大霧山27


    平成17年5月20日




★鶯や山の釣堀客一人

★藤の花垂れて林道飾りけり

★林道や路肩の草も青みをり

★点々とツツジ散る山道も楽し

★美しき若葉の中の山ツツジ

★蜜蜂がツツジの花を揺らしけり

★若葉風妻と語らう山路かな

★もてなしのツツジ満開大霧山

★行列や山の牧場のアイスクリーム

★山里へ物売りの声夏初め

★粥任田峠〜大霧山28

    平成17年9月29日



★美しき刈田の畦や曼珠沙華

★曼珠沙華寂しき山の墓ありき

★虫の声山の静けさ極まりぬ

★秋風や山清水汲む静寂かな

★峠路に十字路あり秋の山

★抜け殻の栗の毬踏む山路かな

★目を凝らし山栗拾う老夫婦

★山頂を吹き抜ける風や秋深む

★風音に人声混じる秋の山

★牧場のコスモス祭り牛鳴きぬ

★粥任田峠〜大霧山29

    平成17年11月30日


★北風や丸裸なる並木道

★林道や路肩に落葉吹き溜まる

★遠き日の清水汲み秋深みけり

★紅葉山背に家一軒陽だまりぬ

★吹き溜まる落葉に沈む登山靴

★落葉踏む亡き友偲ぶ山路かな

★山頂に人の声あり秋の暮

★紅葉狩りして飯美味き山の昼

★遠浅間より初雪の便りかな

★妻と来て紅葉楽しむ大霧山

★粥任田峠〜大霧山30

    平成17年12月28日

★陽だまりの山家に並ぶ干し大根

★落葉踏む短靴の紐引き締めぬ

★吹きすさぶ木枯らしや山騒がしき

★山透けて凍て空の青極まりぬ

★北風の運ぶ寒さや山縮む

★落葉して山路も透けぬ谷深き

★木枯らしや木々の軋みに耳を貸す

★木枯らしに押し返されるカラスかな

★木枯らしや初めて見ゆる峰ありぬ

★年の瀬や登り納めの大霧山

★粥任田峠〜大霧山31

    平成18年4月22日

山頂から武甲山を望む

山頂から城峰山方面をを望む

秩父高原牧場から見る笠山・堂平山
★菜の花や白き遠嶺は国境

★若葉吹く芽にも優しき里の山

★沼に散る桜花や魚の影はなし

★山桜点々と山華やぎぬ

★山吹は故郷想う花なりし

★山に来て桜楽しむ我らかな

★峠路も桜吹雪となりにけり

★影を持つ落葉の中の菫かな

★枝垂れ梅咲く山畑の掘っ立て小屋

★山里の風に膨らむ鯉幟

★粥任田峠〜大霧山31

    平成18年4月22日

山頂から武甲山を望む

山頂から城峰山方面をを望む

秩父高原牧場から見る笠山・堂平山
★菜の花や白き遠嶺は国境

★若葉吹く芽にも優しき里の山

★沼に散る桜花や魚の影はなし

★山桜点々と山華やぎぬ

★山吹は故郷想う花なりし

★山に来て桜楽しむ我らかな

★峠路も桜吹雪となりにけり

★影を持つ落葉の中の菫かな

★枝垂れ梅咲く山畑の掘っ立て小屋

★山里の風に膨らむ鯉幟

★粥任田峠〜大霧山32

    平成18年6月24日


★林道や青葉の溢る水汲み場

★清水汲む心地よき手の白さかな

★紫陽花で林道飾る村興し

★夫婦いて夏花満つる山家かな

★心地よき青葉の中の山路かな

★鶯に励まされ山登りけり

★風吹けば木葉ざわめき山涼し

★草木からエネルギー貰う青葉山

★妻と来て青葉楽しむ里の山

★時の鐘響く山頂風涼し

★粥任田峠〜大霧山33

    平成18年11月25日

★紅葉して山美しき小川町

★ぼこぼこと紅葉して山際立ちぬ

★山裾の紅葉を背中に家一軒

★日に映える山家の庭の柿花火

★峠路や無線楽しむ秋の人

★里山は紅葉と青葉入り乱る

★落葉踏む思い出多き山路かな

★空澄みて風の囁く雑木林

★風音に亡き友の声秋の山

★山に立つ人いい顔や秋の空

★粥任田峠〜大霧山34

    平成18年12月28日

★里山も透けて寂しき師走かな

★落葉山透けて明るくなりにけり

★静かなる山の水汲む年の暮

★造林の奥にも冬日射しこみぬ

★お馴染みの山路も落葉吹き溜まる

★山透けて日当たりのよき落葉道

★落葉して微風も我に囁きぬ

★妻と来て馴染みの山でメリクリスマス

★冬日射す大霧山を二人占め

★吹き溜まる落葉蹴散らし山下る

★粥任田峠〜大霧山35

    平成19年4月21日

★里山も若葉色して美しき

★山桜眠気を誘う里静か

★知り尽くす里山の道桜散る

★鶯や山清水汲む人数多

★林道や名は知らざりし花多き

★春惜しむ家族ありけり峠道

★若葉吹く山に来て気をもらいけり

★近寄れぬ崖のツツジや花見ごと

★木漏れ日や落葉の中にスミレ咲く

★風音や過去懐かしむ春の山

★粥任田峠〜大霧山36

    平成19年5月24日

山頂から笠山を望む


★新緑のしたたる里の山路かな

★里山を優しく守る若葉風

★山清水一口飲んで峠越え

★老鶯を聞き我が老いを振り返る

★林道を横切る蛇の伸び縮み

★竹林のもてなす木陰風涼し

★新緑で谷底見えず妻安堵

★若葉風山のざわめき波のごと

★山頂や昼の月出る五月尽

★ポピー咲く山の牧場に花見客

★粥任田峠〜大霧山37

    平成19年11月24日

★北風に靡く稲なき田圃かな

★紅葉して里山はみな輝きぬ

★家を背に里の爺婆日向ぼっこ

★川痩せて紅葉の中へ流れ行く

★落葉して空見えし山清水汲む

★風もなき小春日の峠道

★日の当たる山家の軒に吊るし柿

★里人は日焼顔してミカン売る

★山染める紅葉の中の一本道

★小春日や大賑わいの大霧山


★粥任田峠〜大霧山38

    平成20年2月29日
★春霞遠嶺ぼかして漂いぬ

★空青く芽吹きも近く林かな

★老夫婦田の畦に座し日向ぼっこ

★春日射し山麓の家輝かす

★山清水意外に温き二月かな

★春風や木葉ざわめく峠道

★寒林も透けて風音強まりぬ

★春来たり山で行き交う人多き

★残雪や岩に根を張る草逞し

★残雪や芽を出す木の実輝けり

★粥任田峠〜大霧山39

    平成20年5月2日
★ツツジ咲き山家の庭も賑わいぬ

★里山も目にも優しき若葉かな

★笠山の若葉こんもり美しき

★若葉風揺らす草木の戻りかな

★若葉吹く林道や山清水汲む

★春深み山の草花輝きぬ

★山道や妻はスミレに言葉かけぬ

★山頂のベンチ新たや野バラ咲く

★山頂のもてなす若葉風優し

★さわやかな若者に会う春の山

★粥任田峠〜大霧山40

    平成21年2月16日
★川堤もてなす春の遠嶺かな

★田舎道梅満開や村の墓地

★陽だまりの爺婆春を語りけり

★老人が釣糸垂れる春の沼

★山の家々輝きぬ春日射し

★春風や山もざわめく落葉道

★山道や芽蕾の木々丸裸

★枯れ山の一際目立つ青木の実

★春空へ煙吐く遠浅間見ゆ

★黄砂舞う空くすみけり大霧山

★平成22年度からは各年度の山行記録を御覧下さい下線クリック

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