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★笠山1
平成9年11月8日
★笠山2
平成11年8月1日
★緑陰の名水に人群りぬ
★植林の茂りは同じ背丈かな
★涼風や林も少しざわめきぬ
★山百合も茹だる暑さにうなだれぬ
★無風にて汗滲み出す登山帽
★山道や涼しさ運ぶ風ありき
★鶯の声は涼しき木立中
★鬼やんま我を目掛けて飛んで来ぬ
★木下闇会話も弾む老夫婦
★夏山の社を直すボランティア
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★笠山3
平成11年10月10日
★秩父にて名水を汲む体育の日
★秋晴れを満喫したる登山かな
★秋蝶や山路緩やか花もなし
★童心に帰る夫婦の栗拾い
★天高し妻を支える登山杖
★ふたりして秋の声聞く木立中
★栗おこわ正午の鐘を山で聞く
★山好きの夫婦数多や秋日和
★音無しの微風や栗の毬踏みぬ
★笠山に秋色も無く疲れけり
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★臼杵山1〜笹山1〜笠山4
平成11年12月30日
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★行く年の山清水汲みお茶立てぬ
★山枯れて青さ増す杉桧かな
★植林の苗を育む冬日あり
★音立てて風を知らせる枯れススキ
★霞むとは山朧なり冬温し
★冬晴れやラジコン飛機の宙返り
★落ち葉踏む丸裸なるクヌギかな
★小春日や山の社は修理中
★陽だまりの落ち葉温しや登山中
★冬日丸ごと受け止めぬ伐採地
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★笠山5〜臼入山1
平成12年3月26日
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★春山の甘露水汲む夫婦かな
★春山に真冬の寒気居座りぬ
★国境に連なる雪嶺越後かな
★笠山の芽吹き寸前風寒き
★手入れして春日射し込む杉木立
★春風や落ち葉だらけの山の道
★山スミレ吐く我が息の荒々し
★福寿草木漏れ日集め輝きぬ
★里山は葉落ち葉ばかりや紅椿
★汗ばんで裸身晒す春の山
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★笠山6
平成12年9月21日
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★山清水汲む人数多秋深む
★秋山のチェンソ―鳴り止む昼下がり
★秋の花咲き乱れ山晴れ渡る
★いい風だと妻も呟く秋の山
★山の景二人占めして秋麗
★風音に聞き耳立てぬ赤蜻蛉
★秋風や山の昼飯ほおばりぬ
★野分跡アオキ団栗落ちにけり
★畦道も晴れ舞台なる彼岸花
★コスモスや妻は昔を語りけり
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★笠山7
平成12年12月30日
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★冬木立透けて遠嶺も見えにけり
★山並みや雪あるらしき八ケ岳
★落ち葉踏む音のみ静寂極まりぬ
★寒林の静けさに身を置きにけり
★狩人も中高年や山路行く
★生きるものみな愛おしき冬の山
★山枯れて烏の声も透きとおる
★高木も空を広げて早や冬芽
★寒風の頬ずりや山頂近き
★山清水氷柱太らし細まりぬ
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★笠山8
平成13年7月23日
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★里山の名水汲んで夏惜しむ
★峠路や夏日激しき伐採地
★登山して野バラの花に励まさる
★鶯の鳴きあう山の日陰道
★山に来ていい風に遭う夏木立
★おぼつかぬ妻の歩みや夏の山
★久方につきまとう虻打ちのめす
★涼風をもてなす山の展望台
★遠雷や俄かに山は陰りだす
★下山して初蝉を聞く麓かな
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★笠山9〜堂平山4
平成14年10月5日
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★秋暑し山清水喉潤しぬ
★天高き登山日和となりにけり
★秋風の通り道なる切り通し
★爽涼や木立の中の登山道
★涼風に歩みを止めて佇みぬ
★野分跡青葉散らばる山路かな
★一輪の薊を揺らす秋の蜂
★山道や目を輝かせ栗拾う
★杉林の中の秋風心地よし
★山に立つ妻の笑顔や秋の風
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★笠山10〜堂平山5
平成15年5月10日
堂平山5(平成15年5月10日)を御覧下さい。
★笠山11
平成16年5月22日
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★お田植えと呟く妻の景色かな
★水田に早苗も揃う里静か
★梅雨めける空や笠山雲の中
★陰鬱な谷間や清水汲みにけり
★鶯の縄張り如何に長鳴き
★霧垂れて幻想的や夏木立
★囀りのききわけに耳忙しき
★たつぷりと山の気もらう若葉山
★山神に感謝の祈り山躑躅
★西峰に人の声あり若葉噴く
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★笠山12
平成18年8月12日
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★静けさや蝉鳴く山の水場かな
★雷鳴の轟く山や盆の入り
★林道も草の茂れる路肩かな
★山中に一筋の滝こだまする
★峠路の見晴らし隠す夏の雲
★峠路や不安の募る夏の雷
★夏山に立ち雷鳴におののきぬ
★山頂に老夫婦いて汗拭う
★山空のラジコン避難夏の雷
★盆の入り山の集落人を見ず
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★笠山13
平成19年8月25日
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★笑顔して里の婆ちゃん日傘射す
★爺婆が孫を見守る水遊び
★法師蝉の林道走るサイクリング
★炎暑にて静まりかえる山家かな
★遠く来て岩清水汲む老夫婦
★炎天の峠に何も期待せず
★炎天や野アザミも水欲しきかな
★木立中涼風に触れ生き返る
★青団栗拾う山中蝉の声
★汗を嗅ぎ付け山の虻襲い来る
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★笠山峠〜笹山2
平成19年12月28日
★川涸れて夏懐かしきキャンプ場
★ヒヨドリの餌となりたる柿花火
★捥ぐ人もなき山畑の蜜柑かな
★吹き溜まる落ち葉や山路七曲り
★山枯れて清水の流れ際立ちぬ
★小春日や山を分けたる峠道
★初雪を踏む山の空青深き
★温暖や山の初雪解け出しぬ
★間伐や冬日入りこむ山路かな
★山頂やラジコン飛ばぬ御用納め
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★笠山14
平成20年5月27日
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★今日の晴れ続かず明日は梅雨入りか
★新緑の木陰の続く里の道
★山に来て梅雨入り前の清水汲む
★山清水我が手を濡らし弾け飛ぶ
★峠路は鶯を聴く風の道
★青嶺風眠気を誘う昼下がり
★頂は木立の中風涼し
★垂れ下がり路肩を飾る藤の花
★ポピー咲いて山の牧場も賑わいぬ
★緑陰の時を楽しむ家族かな
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★笠山15
平成21年1月24日
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笠山から堂平山を望む |
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★雪被る遠浅間見ゆ彩の国
★妻と来て山里の冬野菜
★山里の集落分ける冬の川
★山眠る集落に子の姿なし
★山枯れて清水も細る水場かな
★山透けて眼下深まる冬の空
★北国の国境なる雪嶺かな
★山頂や目に入る遠嶺雪深し
★山に来て静寂楽しむ落ち葉道
★冬の山行き交う人と語り合う
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★笠山16
平成21年11月28日
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★小春日や橋より見ゆる遠嶺かな
★紅葉山背に陽だまりの家一軒
★伐採して高さの見ゆる秋の谷
★杉山に一塊の紅葉かな
★里山も紅葉化粧や日は高き
★途切れ無き山清水汲む紅葉岩
★峠路は風の道なり紅葉舞う
★落ち葉踏む喘ぎ喘ぎの登山かな
★山に来て亡き友偲ぶ秋の暮
★山神に吾子のことのみ落ち葉踏む
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★笠山17
平成21年12月30日
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★里の店レジに列なす師走かな
★今川焼きおやつにと買うハイキング
★冬枯れの川も寂しき流れかな
★山里の段々畑蜜柑狩り
★林道や路肩に落ち葉吹き溜まる
★山清水意外に温し落ち葉降る
★山透けて冬日射しこむ杉林
★眠気来る山の陽だまり冬温し
★年の瀬や出遭う人無き峠道
★霜解けて林道ぬかる轍跡
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★美の山1〜城峰山
平成9年12月12日
★空晴れて秩父全域山澄みぬ
★落ち葉して桜みな丸裸なる
★昼飯や冬日をこぼす美の山
★秩父嶺冬日に霞む昼下がり
★城峰山に独り佇み霜を踏む
★山並みや凍空に飛機線を引く
★遠眼鏡白き遠嶺は信濃かな
★枯れススキ御荷鉾山とは指呼の間
★木枯らしや何もなき山城の跡
★国境の山々を雪染めにけり
★美の山2
平成12年4月11日
美の山公園の桜二分咲き
羊山公園の桜 |
★里山の芽吹きに心和みけり
★里山の桜ほのぼの家一軒
★里山は桜々の昼化粧
★山裾の桜と桃が競いをり
★山道や桜トンネル八分咲き
★美の山の蕾ばかりの桜かな
★秩父路や桜巡りのバス5台
★花見して齢重ねる老夫婦
★桜咲き秩父の山は白みけり
★杉山に一灯をともす桜かな
★美の山3〜登谷山3
平成13年4月5日
★桜咲き町も華やぐ和紙の里
★山麓は桜一色や華やぎぬ
★レンギョウも我を見てよと際立ちぬ
★お焼き買う田舎の味や春深む
★秩父路の花見弁当買いにけり
★老夫婦仲睦まじく花見かな
★寒すぎて蕾開かぬ山桜
★遠出して期待はずれの桜かな
★春風や牧場の匂いただならぬ
★清水湧く木立の中の山路かな
★定峰峠〜美の山4
平成13年4月16日
★山桜見たさに妻を誘いけり
★里山の若葉燃え立つ空青き
★峠越え桜吹雪の山路かな
★鶯を聞く花の谷静寂なる
★薄曇り桜も山も気に入らぬ
★桜咲く札所巡りの老男女
★美の山は桜吹雪の嵐かな
★桜散る名山削る発破聞く
★花吹雪人はみな去り逝くものよ
★酩酊の花見帰りの老夫婦
★美の山5
平成12年4月12日
★里山も華やぐ桜点々と
★山道も桜吹雪に染まりけり
★観桜の老若男女はしゃぎをり
★ランデブーの乱舞激しき蝶々かな
★桜撮る仲睦まじき夫婦かな
★花見客鶯に耳傾けぬ
★桜咲く札所巡りの秩父かな
★亡き母のこと思い出す枝垂れ桜
★峠まで桜トンネル続きをり
★優雅なる山の部落の桜かな
★物見山〜越上山
平成9年12月29日
★冬温し釣り人集う鎌北湖
★稜線は落ち葉蹴散らす風の道
★防寒着片手に山路歩みをり
★山神に注連縄飾り見当たらず
★冬温し霞むばかりの奥秩父
★冬紅葉日射しに応え燃えにけり
★登頂の数を増やして年暮れる
★小春日や峠の絶景言葉いらず
★山眠る峠数多や奥武蔵
★下山して正月野菜買いにけり
★物見山〜農村公園
平成15年12月29日
★冬将軍来て遠嶺みな真っ白きかな
★落ち葉して空の広がる物見山
★落ち葉降る山や昔の句に出会いけり
★落ち葉して透ける林の小道かな
★日を浴びて佇むばかり落ち葉山
★年の瀬や山道を行く人はなし
★公園に遊ぶ親子や年暮れぬ
★年の瀬の釣堀に人一人かな
★落ち葉して雑木林は温もりぬ
★捨て猫の目つき鋭し年の暮
★平成22年度からは各年度の山行記録を御覧下さい。下線クリック
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