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★日和田山1〜高脂山1

      平成10年3月19日


巾着田を望む

金比羅神社

日和田山山頂

高脂山アンテナ塔あり
★のんびりと女坂ゆく春の山

★春日射し帽子を被る地蔵あり

★啓蟄や影入り乱る杉木立

★春の女犬連れて山登りをり

★遠冨士やハイカーご機嫌春深む

★長閑さに我長居せし日和田山

★山道や名残り雪見る木立中

★秩父嶺も日に晒されて霞みけり

★この道に覚えのありぬ春の山

★藪椿無心にカメラ構えけり

★巾着田〜日和田山2

      平成11年9月26日
★昔人を偲ぶ花見や曼珠沙華

★日に映えて燃え立つばかり曼珠沙華

★咲き満ちて幸せを売る曼珠沙華

★どの人も笑顔なりけり秋祭り

★「コスモスの君」とは妻の昔かな

★秋蝉を聞く女坂男坂

★おぼつかぬ妻の歩みや秋の山

★秋暑し山に来てまた気を貰う

★心地よき秋風にあう山路かな

★中高年ここでも元気秋の山

★日和田山3

      平成13年1月30日
★山道や残り雪踏む靴の跡

★木漏れ日や滝不動にも残り雪

★山道や木の葉を纏う雪ダルマ

★霜解けて靴重くなる男坂

★遠冨士や木立に春の兆しあり

★雪富士も霞むほど空晴れ渡る

★日脚伸ぶ社の鳥居くぐりけり

★春隣り山頂で聞く飛機の音

★見るからに雪に鎮まる奥秩父

★山幾重その奥に雪富士鎮座

★巾着田〜日和田山4

      平成13年9月25日
★咲き終えて寂しさばかり曼珠沙華

★色あせた曼珠沙華見る影もなし

★曼珠沙華客の途絶えぬ出店かな

★コスモスや空晴れ渡り山青き

★赤とんぼ雲一つなき巾着田

★秋蝉や木立の中の道標

★熟女去り山頂静か秋の風

★秋風や弁当美味き山の昼

★風よもっと吹け山暑き九月かな

★爽やかにさらさら流る沢の音

★日和田山5〜高脂山2

      平成15年1月25日

富士山

★寒晴れや遠冨士すっきり気分よし

遠冨士や気の引締まる冬の朝

★秩父嶺も斑模様に雪積もる

★寒林に我が影法師消えにけり

★寒林を抜けて遠冨士美しき

★山頂や寒風強く吹きまくる

★空青し風の囁く里の山

★遠眼鏡雪富士の傷引き寄せる

★筑波嶺も冬天を突く小槍かな

★遠冨士や亡き母偲ぶ寒夕日

★巾着田〜日和田山6

      平成15年9月15日

★木漏れ日や色際立ちぬ曼珠沙華

★曼珠沙華老カメラマン弄ぶ

★宇宙人の贈物曼珠沙華かな

★人前で曼珠沙華描く妻の筆

★秋桜後ろの山を引き立てぬ

★涼風や木陰の中の登山道

★手入れして秋日射しこむ杉林

★巾着田見下ろす山の秋暑し

★山登り終えて裾野で栗を買う

★日和田山7〜巾着田

      平成16年9月15日
★風渡る山のつくつく法師かな

★我が声につくつく法師鳴き止みぬ

★秋日射す木立の中の一本道

★じゅわじゅわと汗も加わり秋登山

★山頂を「いい風」吹きて秋騒ぐ

★賑わいし萩咲く山の空青き

★化粧する女数多や秋の山

★山幾重後ろ盾なる積乱雲

★彼岸花雲一つなき日和田山

★彼岸花木立の中を埋め尽くす
 

★日和田山8〜顔振峠1

      平成17年9月16日
曼珠沙華開花遅れの今年かな

★新しき山路楽しき虫の声

★団栗を拾い遠き日懐かしむ

★刻惜しむつくつく法師生き抜けと

★妻と来て秋には遠き日和田山

★山頂や木の葉飛び散る野分跡

★天高し遠くの山も見渡せる

★寂びれ行く顔振峠秋の風

★山幾重かな峠路も秋めきぬ

★満開や山萩枝垂る崖の上

★日和田山9

      平成19年1月9日



★雪富士に拍手を送る妻の笑み

★冨士見えて絵になる橋や冬の川

★山道や林も透けて冬日満つ

★枯れ山の静寂破る飛機の音

★登山者踏む落ち葉柔らに音優し

★冬晴れや冨士丸見えの日和田山

★枯れ山に女集いて賑わいぬ

★山頂や冬日きらめく麓かな

★山頂の寒吹き抜ける空青し

★寒林も透けて見ゆるは遠筑波

★日和田山10

      平成19年1月9日

★爽涼や独り佇む林かな

★儚くも団栗も散る野分跡

★鳴き納め近き秋蝉弱々し

★爽やかや林の中の女坂

★秋風や山神祀る里の山

★秋晴れや弁当美味き山の昼

★高麗人の古偲ぶ社の秋

★山寺の門前に咲く彼岸花

★曼珠沙華見る人々の褒め言葉

★秋暑し浅き清流賑わいぬ

★平成22年度からは各年度の山行記録を御覧下さい。下線クリック

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