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▲笠山大霧山

(H29.12.5)

 

▲大霧山〜愛宕山

(H29.9.10)

▲笠山峠〜笠山

(H29.7.12)






 昨日、妻との喧嘩から今朝は山に清水を汲みに行くことにして、昨夕、水汲みに行く用意をしていたので、今朝は5時半過ぎに家を出る。「★梅雨明けや雨降る気配何もなし」と一句添える。青空も見えるものの浮雲が多いのは、天気予報のとおり午後から天気が崩れる前兆なのかもしれない。[★里山の清水を汲みに早や立ちす]と添えて、芝浦工大グラウンド接している県道で日本電産団地の南さんに会ったので、車を止めて今日は山清水を汲みに行きますと話すと、注意しながら行って下さいとの言葉が返ってきた。国道16号もそれなりに貨物自動車でそれなりに混んでいたが、新産業道路のトンネルを渋滞もなく抜けられたので最初の難関を突破した。それから先も貨物自動車が主役の如く走っている。上尾の荒川を渡る開閉橋から川島町へ抜ける車も多く、あの狭い川堤の道路を北上していく。本来ならばここから富士山や奥武蔵の山並みが見えるのだが、晴れているとはいえ、白い雲が垂れ下がっていて、今朝はなにも見えない。                                         ●川島町に入れば、田圃が広がり小川町の山も見える。「★里山へ青田の中の一本道」と車を走らせるのも気持ちが良い。ここでトイレを気にするところだが、出るときに2回ほどトイレに行ったので持ちそうなので国道254号沿いのローソンまで持たせる。ローソンに寄って朝食用のパンや山でのサンドイッチを買って車を走らせながら食べる。信号での渋滞もなく走れるのがいい。途中から254号の旧道に入り、東松山に出てから254号に合流して国立婦人教育会館前を通って途中から小川町に入る。笠山の背後にはモクモクの白い雲が盛り上がっているのが見える。小川町の寂れた商店街を通り抜けて槻川を渡り笠山山麓の里へ繋がる舗装された町道を上り、笠山中腹の山清水汲み場に着いたのは7時半だった。「★緑陰のトンネル続く山路かな」である。誰もこんな早い時間には来ないだろうと予測していたが見事外れてしまった。                                   ●既に一組が汲んでいる。話をするとすぐ近くの坂戸から来たとか。私は真ん中の水汲み場を使うことにした。水の量は多く、冷たくて感触としてはいい時に来たのではないかと思ってしまう。「★山清水汲む手の平の白さか」と一句詠む。水が跳ねるので誰かがトタンで左手のみ囲いをしてくれたている。私は正面を持ってきた段ボールで囲い、右をベニヤ板で囲い水が跳ねないように工夫して、20リットル用ポリタンク2個、2リットル用ペットボトル143個に山清水を入れてタオルでペットボトルを拭きながら6本を箱に詰めていく。前の人たちは30分前に帰って行ったので、それから静寂の中で一人黙々と汲んで1時間で終わったのは8時35分だった。水汲みが終わったのでホッとして周囲の写真を撮り、「★山に来て静寂の中の清水汲む」と俳句を詠む。                                          ●車も山清水を180リットルも積んでいるので重いが七重峠を目指す。この林道には先月末の台風の爪痕が残っている。というのは台風のときは林道を川の如く水が流れたらしく林道の路肩には朽ちかけている落ち葉の塊があちこちに取り残されている。「★林道や山肌崩る野分跡」加えて岩が崩落したらしく、何か所も落石に注意との新しい看板が設置されている。林道も道路脇の木々の枝が垂れ下がっていたり、草も伸び放題となっているので狭く見える。峠に付けば白い雲は西側に多く、東の谷はまだ見える。七重峠に車を置いて、亡き友の杖を相棒にして笠山へ登りにかかる。「★友の杖相棒に夏登山かな」。                           ●何と言っても涼風が吹き抜け、近くの緑陰の中で鳴く鶯の声が透き通って聞こえてくるのには驚いた。今年一番の鳴き声である。「★夏鶯の声透き通る峠かな」と一句添える。この笠山のいいところは山頂まで木立の中を上っていくので、新鮮な空気を吐き出してくれる緑陰なので少しの風でも涼風となって我々をもてなしてくれる。「★里山の涼風に触れ眠気来る」、「★涼風や林の中の小休止」。しかし、登山はそんな環境下でも汗を吹きだすので帽子や背中を何回も拭う。「★登山して噴き出す汗を拭いけり」と一句添える。山頂の木間から見える景も西側は白い雲が多く、何も見えないが東側は山麓まで見える。木立に包まれた山頂の笠山神社で5人の健康を祈願して、一人佇み、亡き友のことやいろいろと思いを走らせる。「★山頂で団扇を扇ぐ私かな」、「★山神のしめ縄揺らす風涼し」、「★カナカナに山の静けさ破られる」と詠んでしまう。夏山中でカナカナが鳴くのに驚いた。山に来て生を貰いのんびり下りてきた。こんな天気なので外にはいかず下山した。

▲堂平山〜剣ヶ峰

(H29.5.19)







 18〜19日に全日本自治体退職者会・関東甲地域別学習会が埼玉県の「ニューサンピア埼玉おごせ」で開かれた。私の所属している退職者会を代表して参加することになった。初日は1時半までに会場に入ればよいので、我が家を10時に出たものの16号国道の工事中しているところもあり、狭い道の川越を抜けるのに意外と時間が掛かり、里山に近づくに連れて空には雷雲が漂い始め山並みの空は暗くなりだし、車の窓を開けて走るも真夏のような蒸し暑さである。途中でガソリンを入れたり、昼食したりで山麓にある現地に着いたのは1時半過ぎになってしまった。何とか迫りくる雷雲から逃れたものの、「ニューサンピア埼玉おごせ」は山間にあるので周囲は薄暗くなってしまったが、幸いなことに降ることはなかった。学習会が始まってから2時間半過ぎた4時半頃になると、窓から見える山間が急に明るくなり、裏山に陽射しが見え出した。どうやら雷雲が遠のいたらしい。それとともに山林の若葉青葉が揺れているので風も出てきたのであろう。本来ならば学習会が終わってから山麓の新鮮な空気に触れるために外に出る自分だが、今日は朝、8キロをウォーキングして、交通渋滞で3時間近く車を運転したことや、学習会のテーマは、「市民参画の促進と地域ネットワークの構築で安心と信頼の介護保険制度を実現しよう!」で聞いているだけで眠くなってしまうが、退職者会だよりで1000人の会員に報告しなければならず、「2025年問題=ついに団塊世代が」も後期高齢者に達することから聞き漏らす訳にはいかないのだ。そんなこともあって学習会が終わるや疲れてしまい、指定された部屋に戻って少し昼寝をせざるを得なかった。起きたら日が暮れきっていた。山麓の宿泊施設は周りを木立に包まれているので、静寂そのもので暗闇の中に施設の明かりのみが煌々と輝いているだけ。登山では日が暮れきったら寝ることを優先させて一日が終わるのだが、今日はそんなことが出来ないのが辛いところである。  ●二日目は、講演会で越生の隣町に住んでいて、有機農業で世界的に有名な金子美登さんの「確かな未来へ内発的発展の村おこし」というテーマでお話しいただいた。この講演にはみなさん感動していた。それで学習会は終わって解散となったので、私は車で876mの剣ヶ峰〜堂平山を目指した。堂平山で食事をと思って途中のコンビニで買えばよいと思っていたらコンビニが閉店していた。止も得ず都幾川町農協販売所でおむすびを買おうと寄ってみたら、食べ物はお菓子ぐらいしかない。そこで一枚120円の大きな煎餅一枚と水を買って山に取りつき、途中にある水汲み場で美味しい清水を一口飲もうと思って期待していたが、来てみれば水はやせ衰えビニール管の出口ではちょろちょろであり、以前のような流れに勢いがなく今にも枯れようとしている。何しろお天気は快晴で真夏のような暑さであるが、山道は若葉トンネルが続き若葉風が吹き込んでくるので汗ばむ背中もそれほどべとつかず、気持ちがよい。懐かしき山頂付近は山つつじが満開で木陰が少ないので、ツツジの赤色が何か暑さを掻き立てるようにも見える。                       ●山頂に立てば、若葉風が吹き実に心地よい。眺望も西、北、東と素晴らしく自分が登った山並みや、眼下に山間の集落も見え感動する。若葉風が吹いているのでアカシヤの花が散るさまも風情がある。こんなに天気がよくて風が少しあってパラグライダー日和なのに一つも飛んでいない。こんな日に大空を舞いあがれば眺めはよく最高のロケーションなのであろうと推測してしまう。パラグライターゲレンデも芝生の養生中と張り紙の立札があった。そこへ私たちと同じ世代のご夫婦が登ってきたのでお話しする。妻と何回も来ているが、昨年、脳腫瘍で手術して良性で助かったものの、もう山には来るのは無理なので一人で来たことを話す。そして自分としても登れるうちに登ろうと思って実行していると付け加えると、自分たちも動けるうちにあちこち行っていると返ってきた。私が山頂付近の花を撮って歩てるうちに、お二人は昼食を食べだしていた。私が戻ると缶コーヒーをどうぞといただいてしまった。こんなに親切な人に山で会ったのはこれで2回目。最初は鹿児島の山で山頂に立った時に家族で食事をしていた人がジュースを一本もてなしてくれたことが蘇ってくる。この忘れがたき感動にお返しにと「★風涼し弁当美味き山の昼」と俳句でお返しした。それから山頂へ若者が四人ほど登ってきた。私も一人山行がほとんどなので記念にと写真を一枚撮ってと若者にお願いしたら快く引き受けてくれた。それからカメラのレンズ開けてシャツターはここですと教えて撮ってもらう段階になったところ、シャツターが下りないというので、私が手に取っても同じなので諦めてしまった。カメラの故障がなかったら、先月、不発に終わった二本木峠の山ツツジの群生地を見に行き、また、ポピー畑を訪れてもいいと思っていたが、カメラが使えないのではどうにもならず引き返すことにした。カメラの故障は仕方なく眺望を目に焼き付ける。仲睦まじいご夫婦にお礼を言ってから剣ヶ峰に向かう。この尾根道は木立の中を行くので若葉トンネルそのもので涼しく気持ちがよい。堂平山より少し高いが平らなのでここは通信の中継所となっていて建物がある。山路は建物に沿って付けられている。弁当を麓で買えなかったので山頂で昼食どころではなく、すぐ堂平山から剣ヶ峰に移動したのである。ここで都幾川町の農産物販売所で買ってきた大きなせんべいを細かく砕いて口に放り込み、水を飲んで胃に流し込む。それでも空腹は満たされる。かくして私の忙しき山旅は終わった。

▲大霧山〜愛宕山

(H29.4.28)


笠山

粥任田峠

大霧山

二本木峠


愛宕山

フモトスミレ

山桜ら

 昨年の12月25日に山清水を汲みにいって笠山と笹山に登って以来の山旅である。最近はトイレも近いので家を出る前に2回もトイレに行ってから出発と相成った。国道16号、17号を経由して上尾から荒川を渡る開閉橋からの景色はいつもすばらしい山並みを見せてくれるのだが、今朝は春霞の世界で暈しがかかり、山並みもうっすらとしか見えない。川島町へ走る川堤も菜の花の時期が過ぎたのか青草に包まれているのみ。川島町に入ると桜も終わり、水田も田植えの準備が始まり、どことなく忙しくなる季節を感じてしまう。困ったことは急にトイレに行きたくなってしまったので、水田の横道に車を止めて用を足す。こんなこと始めてのことである。向かいよく山並みは暈しの中に横たわっている。一気に東松山市嵐山農協の販売所へと車を走らせる。ここまで来ると里山も春霞は取れてはっきりと目にすることが出来る。まずはトイレに寄ってから、ここで安い野菜と山でのお弁当などを買ってから笠山中腹の山清水汲み場へと急ぐ。             ★小川町を抜け槻川の橋を渡ると山里で目の前に広がる山は若葉と青葉の陣取り合戦のごとく山肌を染めている。その中に山肌を明るく点すのは山桜である。山間の集落に入ると桜は終わっているが、いろいろなお花が咲き乱れているものの、人家に人影をみない。林道を登っていくと笠山の山頂が望め、山肌の若葉と青葉が島模様を織り成して見ごたえがあるので所々で写真に収める。水汲み場に着けば、先客が組み終わったところなので、直ぐに汲み始めることが出来た。水汲み場も若葉に包まれた岩下にある。時には若葉風も吹き、ウグイスの美声も耳に届き、空気も美味しく、本当に癒されてしまう。私も200L近く汲むので1時間は掛かってしまう。清水は一年中温度が一定しており、夏は冷たく、冬は温いのが相場である。汲み終わると一仕事終わったという思いが強くなる。                                    ★ここから先が私の楽しみの始まりで、とにかく笠山峠へと車を走らせるが、ところどころに山桜が咲き乱れていて、見応えがあり、時には花吹雪ともなる。期待していた山ツツジが今一でパッとした明るさはない。今年は暖かったので既に満開と思っていたが、よく見ればまた蕾の状態である。峠に笹山のグライダー飛ばし人たちの車が4台と駐車していたので山は賑わっているのであろう。私はここから谷向こうの大霧山を目指し一旦県道に下りてから秩父高原牧場へ登り返して粥仁田峠に車を駐車させた。この峠も山桜の時期は素晴らしいが今はその面影もなし。久しぶりに大石さんの杖を共に若葉噴く山路の俳句を詠みながらゆっくりした足取りで登っていく。この山もツツジが咲くと峠から山頂下まで見られるのだが、今は、所々にしか見られないので寂しいことこの上なし。しかし、それを補ってくれるのが若葉である。時には若葉風が優しく吹き抜けていく。一休みしたくなる気分なり。山頂には70歳は超えている老女二人が下山するところだったので、記念に私の写真を撮ってもらう。二人とも山ガールで頑張っている。彼女たちが下りた後はわたくし一人の世界で昼食を楽しみながら1時間近く色々なことに思いをはせる。                       ★ゆっくり下やまして、粥仁田峠から二本木峠まで山ツツジの群生地を訪れるも花は少ししか咲いておらず期待はずれこの上なし。ついで愛宕山に登ったものの、ここはフモトスミレの群生地であるが、スミレも余り見られない。花には当たり年があることを考えれば今年はその当たり年ではないのであろう。それでも山に来て新鮮な空気を吸い、若葉を目にするだけでも心癒される4ヶ月ぶりの山旅は楽しかった。




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