妻が元気なうちは、毎月一度小川町笠山に山清水を汲みに来ていたが、妻の体調不良になってからは不定期となってしまい、前回は一人できた8月13日以来である。妻がた大病してからは手術後の定期検査等もあって、なかなか水汲みに行くチャンスもなく、山清水も1ヶ月で使い切ってしまう。使い切ってからは伊藤園の長野県安曇野産の安全な水2リットル6本入り1箱354円を買って過ごしてきた。妻はガソリン代を比べれば水を買った方が安あがりだという。妻も健康な時は一緒に何回も汲みに行ったのに、大病してからは私が一人で出掛けることに物凄く反発するようになった。だから今回も家の窓ふきを全部行った上で、山に清水汲みに行くと宣言した。妻は面白くないらしいが8時過ぎに家を出たが、天気はあまりパッとしない。上尾市の開閉橋からも雲が多くて山並もはっきりしない。天気予報だとどんどん天気が回復してくると言っているのでそれを信じて車を走らせる。嵐山町農協販売所に9時15分に着いた。まずはここで定番の食糧などを買う。何しろ野菜が安いのは確かだ。ここからガソリンの値段を見ながら走る。値段は120円で8月の時は108円だった。12円も上がってしまった。 ★小川町抜けて槻川を渡り左に曲がると、年の暮や寒いこともあって里に人影を見かけない。水場へと急ぐ。山の集落への林道に入ると路肩に落ち葉が吹き溜まっている。春には道路工事で通行止めになっていたところも工事も終わり、道路も整備されていた。水汲み場に着いてみれば、1組が右の水場を使っていたので、私は真ん中の水場を使う。用意していたゴム手袋をはめ、ビニールのズボンをはき、コルセットして、長靴をはき冷たいので濡れないようにして汲み始めたが、水は意外に温かった。2本出ているので184リットルを汲むのに1時間で済んだ。次の人が待っているので声をかけて水場を後にした。山は落葉して透け日差しが奥まで入り込み明るくなっている。林道の路肩は落ち葉だらけ。都幾川から登ってくる林道の分岐点のところで偶然にわが家の前の堀沢さんと会う。彼はチャリダーで今は夢中になっている。 ★別れて笠山峠を越えて大霧山へ下っていったら工事中のため通行止めでバリケードがあったので引き返して笠山に変更した。峠の路肩に駐車したら笹山で模型飛行機飛ばしに来たおじさんがいたので話をして、笠山を下りてから笹山に行きますと言って別れた。笠山の登山口には今年の10月に熊の目撃情報があったと東秩父村役場の看板が出ている。熊の情報は3年前から出ていたが本当にいるのであろう。さて、亡き友の杖を突きながら通いなれた山路を登って行く。冬になると落ち葉して山も透け山路も落ち葉だらけ。汗ばむ体に北風の微風が心地よく背中を冷やしてくれる。やがて837mの笠山東峰に着く。ここから見える谷川連峰は真っ白だが、日光連山は山頂付近のみ白いだけ。それから5分で山頂の笠山神社に着いた。参拝して何時もの日溜まりで堂平山とパラグラを眺めながら食事をする。そして亡き山仲間を偲ぶ。ここでスキ―仲間の井口さんに電話するも留守。亡き仲間達と歩んだ山旅を偲びながら山を下り、眺めが最高に素晴らしい笹山山頂の模型飛行機滑空場を訪れる。二人のおじさんがグライダーを飛ばして楽しんでいた。二人と話をすると模型飛行機に恋をして壊れたら修理して飽きることなく楽しんでいるという。私と同じ思いの人に出会えて嬉しかった。
|
|