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▲高麗山〜湘南平

  H24.12.4

  来年3月30日に実施予定の退職者会ハイキングの下見に行く。何しろ大宮から大磯まで2時間で行けるので早く家を出て初めて大磯の駅に降り立つ。神奈川県民の森に指定されている高麗山へと、岩崎元郎の書いた案内書に従ってまずは高来神社を目指す。線路を進み何とか神社に着いた。静かな神社であるが、ハイキングコースになっているのでハイカーの人たちが神社の本殿の脇に下りてくる。私も賽銭を入れて安全を祈願し、本殿の脇にある登山道に取り付く。ここは女坂と男坂があるので右の女坂をのんびりと登る。道は常緑樹の林の中を高みへと登っていくが、意外と岩が多く歩きにくい。余り日が射さないので登りには良いかも知れない。                                          ★登りだして20分位で高麗山に着いてしまう。広場がありどこが山頂かわからないが、山頂の説明板あり。展望なし。トイレもなし。先を急ぐとすぐに八俵山に着く。ここからは木間越しに大磯の海岸と相模湾が望める。とはいうももの木が茂っているのですっきりと喜ぶわけにはいかない。ここから少し下り、少し登れば181.3mの一等三角点のある浅間山である。山頂には休憩用のテーブルとベンチあり、私もここで昼食をとり、隣のテーブルで昼食をとっていた人にお願いして記念写真を撮ってもらう。しばらくお話してから湘南平に向かう。 何しろこのハイキングコースで驚くのは家族連れが多いことだ、特に子供たちが家族と一緒に楽しんでいる光景があちこちで見られる。これならば退職者会の人々を連れてきてもそんなに難しいコースではないので大丈夫だろう。浅間山から少し下り、鞍部から右手の道を登れば70mはあると言われているテレビの塔のところに出る。                                  ★ここが湘南平である。テレビ塔は二階部分が開放されているので西側から登れる。開放されている部分は厚い鉄の網なので下もみえるので高所恐怖症の人には無理かもしれない。ここからは北側に大山をはじめ丹沢山塊が手に取るように望めるも、今日は生憎の天気で雲が垂れている。南に目を向ければ江ノ島をはじめ三浦半島や大島方面が望める。風もあるので写真を撮ってから下りた。ここが湘南平といわれているところで運動場みたいな広さがあって公園となっているのだ。その近くには駐車場もあって車でここまで来る人も大勢いる。トイレもあり言うことなし。西側には平塚市で作った新しい展望台もある。そこには管理事務所、食堂、トイレ、展望台もある。ここの展望台に登ってみるとお客さんのために大双眼鏡も設置されているので子供たちが覗いてははしゃいでいる。難点は風が強いことだ。展望台の二階部分にはガラス張りの展望室もあるのでここを利用するのも手だ。                               ★帰りは湘南平の西の外れから南に下り舗装された道に出る。ここは山裾で大磯の海など見えず、海から遠く、山の別荘地といえる。ガーデニングしているご夫婦と話をすると、ここもイノシシに結構庭を荒らされるとか。四季折々の風景が楽しめるとか。やはりお金持ちの人しか住めないところであることには変わりない。ここから大磯駅まで指導標識が所々出ているのでそれに従って歩けば、大磯の様々な別荘を楽しむことができる。最後に東海道線の下の通路を抜けて左手に10分も行けば、出発点の大磯駅に出る。時間があったら藤村旧宅や澤田美喜記念館を見学すればさらにハイキングは充実する。

▲粥任田峠〜大霧山

  H24.11.20


笠山の秋

大霧山

浅間山を望む

粥任田峠の紅葉

  1ヶ月に1度は小川町の笠山に山清水を汲みに行くのが我が家の定例行事となっているが、今月は行事が多かったことや息子の体調が悪かったことから山清水を汲みに来るチャンスがなかった。昨日まで急に冬将軍が降りてきたことから雨風が強く、畑に初霜があったりしたが今日は素晴らしい天気なので、風邪気味の妻を連れてゆかず私独りで出掛けることになった。今朝はそのこともあったが、定番通り6時前に起きて東北線の踏切まで往復1時間半を掛けてウォーキングをしてくる。それから2リットル用ペトポトル60本と20リットル容器2個、長靴、ブルーシート、登山杖とザック等を車に積み込んで9時前に家を出る。今日は独りとあって運転は慎重なり。上尾の開閉橋から富士山や奥武蔵の山々が望めるものの、天気が良すぎて気温が上がったため霞んでいる。それでも俳句を詠むのにはことかかない。定番コースの先ずは嵐山農協販売所で惣菜、野菜、弁当を買って笠山の水汲み場へと急いだ。小川町中を抜ければ里山が目の前に迫る。里山の色は紅葉色で若葉の頃とは違った美しさを醸し出している。山里の家々の庭には賑やかに柿花火である。こういう風景を見ているだけで心癒される。                                     ★水場に来て見ると、私を途中で抜いた車が汲んでいるだけで、私は毎回汲んでいる水場で待つことなく汲めた。隣の人は直ぐに帰ってしまったので私一人で汲む。あたりは静寂に包まれ、風が吹くたびに木の葉が舞い落ちる。近くに熊に注意の看板があるので時々こちらも「おーい」と連発で大きな声を出す。これは南アルプスの原生林を行くときの熊への合図を真似たもの。突然、こんな林道に自衛隊の装甲車が山から下りてきたのにはびっくりした。これまでもパトカーや小型観光バスと出合ったが装甲車とは恐れ入りました。汲み終わってから笠山峠を越え笠山の紅葉等鑑賞しながら下る。秩父高原牧場経由で大霧山登山口の粥仁田峠へと急ぐ。                                            ★峠には誰も駐車していないので閑散としている。登山口のあづまやの脇にある桜紅葉は今が一番の見頃で峠を明るくしている。登山口を登りだせば、そこは落葉の世界となる。杖を友に登りだす。風音がすれば木の葉が舞う。耳を澄まして俳句を捻りながら、自然の風景の中に自分を同化させて登って行く。毎日ウォーキングしているのに少しの坂でも息苦しさを感じ体力の減退を感じずにはいられなかった。山頂直下で3人の山ガールに会う。声を掛けると28歳とか若くてピチピチしていて勢いがあり、ものおうじすることなく答えてくれたのがうれしかった。別れて山頂に立てば、独り占めの世界暫く見とれていた。そこへご夫婦連れが着いたので、写真を撮り合って別れた。私は独り山頂に残って山の景色を楽しんだ。西に両神山とその奥に蓼科山・八ヶ岳の赤岳・阿弥陀岳・横岳・奥秩父の峰々、北には浅間山・真っ白な白根山と上越国境の谷川連峰・近場の赤久縄山、荷鉾山・伊香保の山々・赤城山・尾瀬・上州武尊山・日光白根山、日光の山々、東に筑波山などはっきりと見え言うことなし。こんな景色に恵まれるのは年にそんなにあるものではない。今日は幸せな登山日和だった。

▲弥彦山

  H24.10.15


佐渡島よく見えました

まずは念願だった弥彦神社を訪れて弥彦山に登ることにした。万葉集の中に弥彦神社を詠んだ歌二首が収められているように、弥彦神社は今から1300年前に創建されていたという古社である。越後平野を見渡す山頂に鎮座する御神廟は弥彦神社の祭神「天香山命」と妃神「熟穂屋姫命」が仲良く祀られていて縁結びの名所としても知られている。「634mの弥彦山はハイキング気分でトレッキングするにはぴったり!と秋のすがすがしい空気を感じながら山頂をめざしましょう。山頂からは佐渡・越後山脈などの大パノラマが広がります」と案内ガイドブックに書かれていたので、それを検証することも兼ねて弥彦山へは一気に山頂近くまでロープウェイを使う。空は晴れわたる山頂駅に着いて少し高台の展望台に立てば、北に佐渡島、南に米どころの平野が望めるほどの絶景である。高所恐怖症の妻もこの絶景に触れて来て良かったと繰り返していた。                                               ●ここから右に行けば多宝山へ、左手に進めば15分で電波やテレビアンテナの林立する脇を通って東京スカイツリーと同じ高さの634mの夫婦の神様が祀られている山頂に着く。ここも地元ではパワースポットとして紹介もしている。私は山の茶屋の何も無い屋上の展望台に登って見ると北に佐渡島、南に越後平野とその奥に連なる山並みが一望でき、カメラに収めたがワイドすぎて一こまに収め切れなかった。ここに登る手すりが古びていて掴まるとグラグラするのではないかと嫌な感覚が走った。やはり高いところは風も冷たいので冷え込んでくる。この絶景を脳裏に焼き付けてゆっくりと足元に注意しながら展望台を後にした。体も冷え込んだので下りてから山の茶屋で味噌おでんを食べながら景色を堪能してからロープウェイで下ってきた。この山も手軽に登れて絶景が見られるので往復1300円でも安いと思ってしまう。実現できたことに感謝あるのみ。

▲秩父高原牧場〜愛宕山

   (H24.10.9)


東秩父村キャンプ場

愛宕山654m

愛宕山から大霧山を望む

皇鈴山

大霧山と秩父高原牧場

笠山と堂平山を望む

  この夏は例年になく暑かったが、昔の人が言った諺「暑さ寒さも彼岸まで」を地で行ったことは間違いない。彼岸が来た途端に台風が幾つも訪れて一気に暑さを消して秋色に染まり始めた。我が家の夏の水分補給をしてくれた山清水も何とか持ったものの10月に入るや全て使い切ってしまった。笠山へ水を汲みに行くにも天候が悪くなかなかチャンスが訪れず、スーパーで1ケース12リットルを買う始末。体育の日はよく晴れるというので、NHKの天気予報を見ながらその前後の青空を期待していた。チャンス到来とばかり、今日は朝から水汲みの仕度をして9時過ぎに家を出るが、上尾から川越に架かる開閉橋の交通渋滞にひっかかって40分近く時間をロスする。開閉橋を渡り川島町までの土手を走れば、両側にブタ草の花が咲き乱れ華やかであるが、これが花粉を飛ばし花粉症を起こすので歓迎されない外来の花である。川島町の田圃も稲刈りが殆ど終わっているが、畦道には彼岸花が咲き乱れ刈田を賑わしている光景が印象的だ。    ★雲それなりに垂れているが、次第に晴れ上がってきて山並みもはっきりと見え始めた。今日も定番コースの嵐山町の農協販売所に立ち寄って惣菜や野菜を買い、一路、笠山の水汲み場へと車を走らせる。小川町を抜けて東秩父村に入るところの槻川の辺は、いつものように彼岸花が咲き乱れている。ここは花見の穴場で、花を入れて山を撮るポイントでもある。花の色も悪いので撮るのは辞めて水場へと急ぐ。山の集落は日が当たりコスモスが輝いて美しいことこの上なし。さて、水場に着けば誰もいないので一番人気の汲み場を使うことにした。汲み場には「熊が目撃されたのでご注意」という立て看板もあり、聞こえるのは脇を流れる沢音のみ。この静けさの中で妻と140リットル汲む。時々、赤とんぼも近くまで飛来する。そこへ上尾の人が汲みに来たので明け渡して笠山峠へ車を走らせる。                         ★林道を登って行くと、この前の台風で小枝や木の葉が落ちて相当流された跡が見受けられる。笠山峠に着けば、一人の登山者が堂平山へ登り始めていた。登山口付近は草も刈られて整備されている。我々はそこから秩父高原牧場を目指す。林道の途中に山栗を見つけたので絵葉書用に毬を2個拾ってきた。秩父高原に着てみれば、すっかり空も晴れ渡りコスモスも咲き乱れ、牧場には牛もいて、観光客もなく長閑なり。我々はそこから二本木峠のキャンプ場を目指した。ここのあづまやで昼食を取るのが常で、今日も昼食やシードを持って行った。日当がたるものの微風でも寒いので車に引き返して車の中で昼食を取った。       ★それからカメラと手帳をもって標高654mの愛宕山へ向かう。ここにもキャン場の一角なので広場とあづまやもある。日当たりがよく、その広場にはアザミが日に甘えているかのように咲き誇っている。妻と二人でゆっくりと登り10分で山頂に着く。ここには小さな天文台もあり、そこの日当たりがよく、陽だまりをしたくもなる。ここから大霧山の写真を撮る。周辺に狂い咲きのツツジもあるので記念に写真を撮ってから下りて来たら、一組の夫婦とすれ違った。帰りにコスモスの咲き乱れる秩父高原牧場から笠山の写真を撮らねばと、牧場の有刺鉄線沿いで景色のよいところは全て撮って牧場まで下りて来た。ここの景色は私が一番好きなところで、春の桜と秋のコスモスが咲いている時が見頃だ。ビジターセンターは三連休の後なのでお休みでトイレを使えず。ここからの写真を撮ってから東秩父村農協販売所まで一気に下った。ここの前には槻川が流れており河川敷には彼岸花が咲き乱れているが誰もいない。本当に花見は穴場の場所で公衆便所もあり、コンビにもあり、川も浅く流れる緩やかなので子供遊ばせる所として安心してでる場所でもある。今日一日楽しく過ごせたことに感謝あるのみ。

▲震生湖・渋沢丘陵ハイキング

   H24.9.8)

  私が初めて震生湖を訪れたのは昭和36年5月21日のことである。当時、中央大学3年生で自治会クラブには教育研究会に所属しており、春のハイキングで訪れた。たまたま、その日は夕方から上智大学で比較文化を講義するエルリハーゲン教授の授業を聴講するので、クラブ員よりも早く引上げ、電車に間に合うように丘陵から駅まで駆け下って行った思い出が昨日のように蘇ってくる。この時の頭の中にある風景は、開発されていない丘陵地帯は畑が広がり、秦野駅まで農家の家があるのみで本当に田舎の田園風景そのものであった。また、震生湖もそれほど整備されておらず、訪れる人も少なく静かな湖だった。昨年、12月の退職者会ハイキングは、私が若き日に訪れた震生湖を訪れて見たいという気持が強くなり提案したところ、対案もなくすんなりと決まった。                                           ★40数年前の道順など判るはずもなく下見にゆくことになって、11月10日宮崎さんと下見に訪れた。秦野駅も昔とは隔世の感あるほど新しく様変わりしており、面食らってしまう。インターネットで調べてきた地図を頼りに、指導標識や行き交う人に道を訪ねて渋沢丘陵に辿り着いた。ここからの景色の素晴らしさには驚く。一番は大山から表丹沢の山並みとその手前の盆地に広がる市外の風景が一望できること。この素晴らしい景色を退職者会の仲間に是非見ていただこうと昨年の12月実施日を期待していたが、当日は雨で中止。それから今年の6月に実施を予定していたが、又しても雨で延期となってしまった。                ★今回で3回目の正直で何とかなるだろうと思っていたら、9月に入ったら天候不順で今日も雨具の用意をしてきた。新宿付近に来たら土砂降りであったが多摩川を越えたら青空も見え出し残暑厳しい空模様となった。秦野駅10時に男性だけ8人が集まったのでスタートした。秦野駅から渋沢丘陵に向かうも、10ヶ月前に下見した道も朧で一回落花生畑にいたおばさんに道をきいてしまった。駅から丘陵まで登ってくるとシャツも汗でびっしょり。やっと震生湖の入口に着けば、そこはゴルフの練習場になっており、ポンポンとゴルフを撃つ音が聞こえてくる。その脇を抜けると目的地の震生湖である。特に驚いたのは釣り人の多さである。昔の静かだった面影などすっ飛んでしまった。                                    ★ここは192391日の大正関東地震関東大震災)の際にできた。地震動によって付近の丘陵200mにわたって崩落し、市木沢(いちきさわ)最上部をせき止めたことから、その川筋と窪地が湖となったもの。流入河川・流出河川ともに存在せず、地下水脈で周囲の水系とつながっているという。一般的に、震生湖の名は「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉を残した物理学者寺田寅彦が名付けたとされる。湖畔には寅彦が詠んだ「山さけて成しける池や水すまし」の句碑も建っている。しかし、彼が東大地震研究所の所員としてこの地に調査に来たのは1930で、1928発行の「神奈川県中郡南秦野村郷土誌」には既に震生湖の名前が出ており、寅彦が当地に来たときには既に震生湖の名称があったと考えられ、地元の人たちが考案した名が定着したとか。                                                   ★ 我々も震生湖を一周してみる。意外と木の根がむき出しになっているので引っ掛けないように進む。青葉に包まれた岸辺沿いの道なので暑さは感じない。蝉の声が煩いくらい聞こえてくる。最後は弁財天の社に願掛けをしてから、その裏側にある公園で昼食とした。昼食後は丘陵の道に戻り、渋沢に向かうも炎天下あり、木陰ありで老体には辛いものがある。最後に栃窪自治会館でトイレ休憩をしてから渋沢駅までテクテクと歩いた。昨年探してあった駅前の居酒屋で生ビール中ジョッキーで乾杯してハイキングを締めくくった。

▲笠山峠〜笠山

   (H24.8.21)

  何しろ毎日の猛暑には閉口してしまう。それに伴い我が家の汲置きの山清水もどんどんと減ってしまい、昨日ついに使い切ってしまつた。今日も猛暑なので私一人で笠山に水を汲みに行くことになった。2リットルのペトポトル60本、20リットル用ポリタンク2本計160リットルの容器と、水蛇口に付けるゴミ取りのハンケチとそれを固定させる輪ゴム、ペトポトルに水を流し込む如雨露、ペトポトルを拭くタオル、長靴等を前日の夕方準備して車に積んでおく。今日は定番のコースとして惣菜、野菜等嵐山農協販売所によって買うので、販売所のオープン時間である9時半に間に合うように8時半に家を出たものの16号国道の渋滞に巻き込まれて30分以上時間をロスする。上尾市から川越市に架かる荒川の開閉橋に来れば、猛暑の空で遠嶺の奥に雲の峰が湧きだっている。荒川の川堤を走り川島町の田圃の広がる田園風景も、青田が黄ばみ稲穂が垂れ始め収穫も近いことを教えてくれている。こんな風景が東松山市の入口まで続く。遠くからは霞がかかってはっきりしなかった奥武蔵の山並みも、近づけばはっきりしてきて如何にも炎暑の中の青さが目に映る。嵐山町農協販売所で買い物してから小川町に向かう。途中、山間部を通る左側に釣堀があがる。この炎天下に大勢のマニアが釣糸を垂れている風景は異常さを感じてしまう。マニアとはそういうものであることは私も理解できるが、無理をしないでと思ってしまう。この道に幾つものガソリンスタンドがあるのでレギュラーの値段を横目で確認しながら走っていく。安いところで帰りに入れていくのが常となっている。今日は一番安いのがリッター135円なので我が家の近くよりも5円近く安いので帰りに補給していくことにした。           ★槻川の川辺には子供達が親と一緒に遊びに来ている。賑やかに無心に遊ぶ子供の声を聞くと元気をもらう。ここから笠山も望め、一路、その中腹まで林道を走り抜けて水汲み場に来て見れば、毎回来る度に混み合っているのに誰もいないのには驚いた。さらに驚いたのは「最近、周辺で熊目撃情報があったので注意して下さい」という小川町役場の立て看板である。山清水に目をやれば、暑さ続きと雨が降らないためか、どの蛇口も水が細く汲むのには時間がかかること間違いなし。私は一番太い蛇口近くに車を止めて汲み出す。そしたら次から次に汲みに来たので早く来てよかったと実感した。汲み終わるのに一時間近くかかってしまった。水を汲み終われば、一仕事終わったという思いから気分も軽くなる。そこで今日目指す笠山へ登山すべく、笠山峠へと車を走らせる。炎天下の峠も風の道であることから、それほどの暑さは感じない。ここからは東西の展望が開けるので気持ちのよい場所でもある。                               ★久しぶりに一人でのんびりと笠山に向かう。林道の途中で老夫婦に会うと笠山に登ってきたとか。登山口付近で7峰縦走をしている若者二人に出会った。若い二人が羨ましくもなる。登山から少し行くと山頂までは緑陰の木陰道で風が吹き上げて本当に気持ちが良い場所だ。今日はコルセットして腰をカバーしているので普段通りに歩ける。また、昔からの竹の杖が友で私を支えながら道案内をしてくれるので助かる。笠山西峰も木陰に囲まれているものの北側が開けて展望が聞く。ここでは休まずに東上して東峰の木立の中にある笠山神社で昼食とした。その時に一人の老人が登ってきた。先月、来た時はカモシカの親子を見たとか。また、熊の糞を見たとも話してくれた。彼はそのまま西峰に向けて去っていった。静寂極まる境内でのんびり過ごしてから下山に着くと、先ほど会った老人がサングラスを忘れたと言って山頂引き返していった。


▲秩父高原牧場〜愛宕山

   (H24.8.9)



涼しきあづまや

愛宕山の天文台

654mの愛宕山

東秩父村営キャンプ場

  この夏は例年になく暑いと言われるが、統計的に見ても昨年程でもなさそうだ。暑さを宣伝したのは電力会社で原発を動かす理由付けとして電力の消費量のアップうたい文句に流していた。確かに地球全体が化石燃料の消費大幅アップで温まっているため、水蒸気や気温のアップで気象が変化していることは紛れもない事実である。そのために竜巻や集中豪雨で地球全体に大きな被害をもたらしていることは周知の通りである。だから梅雨が明けて猛暑が続くと思うと、我々高齢者にとっては大変辛く、どこにも出掛けたくなくなり、ひたすら家にいて体力温存を図るように心掛けているものの、水分補給をしたり、室内の温度調整をしないと熱中症で亡くなる人も多くなっている。                                                       我が家では、毎月一度、小川町の笠山中腹に山清水を汲みに行くのが年中行事となっているので、7月10日に山清水を汲みに行ってきたばかりであるが、梅雨が開けてから猛暑日にクーラーを掛けて家で過ごす日数を重ねてくると、時には自然の天然クーラーを求めたくもなる。我々夫婦は天然クーラーの利いている山のキャンプ場(東秩父村営)を知っているので、今日は嵐山農協販売所でブルーベリーを買いに行くついでに、その天然クーラーのある山のキャンプ場跡を訪れることにして東秩父高原牧場まで車を走らせた。この牧場から東南に見える、山裾から次第に高度を上げていく稜線が笠山をなし、その山頂から緩やかに下って笠山峠に至り、更にそこから堂平山へと連なる稜線の山岳景色は私の好きな風景の一つである。                          ★天然クーラーのある山のキャンプ場は、東秩父高原の素晴らしい山岳景色を見過ごしてから、舗装された林道の左右に牧場を見ながら何回も曲がりくねりながら北上すること15分少々で二本木峠(590m)の上にあるキャンプ場に着く。ここはクヌギ等の大木の林の中に何棟ものバンガロが点在するが、今は利用者もなく管理棟も朽ち果てログハウスのバンガロも荒れるにまかせている様相である。このキャンプ場と林道が接している一角に「あづまやの休憩場」がある。「あづまや」は4本の太い柱で屋根を支えおり、そこに木の縦長のベンチが二つ据えつけられているのみで四方から風が吹き抜けて行く。我々は小川町に水汲みに来る時は、必ず嵐山町農協販売所でお弁当を買ってこの「あずまや」を四季折々に訪れている。夏は山麓よりも5度から7度近く低いとあってまさしく天然クーラーの利いている「あづまや」である。木陰に満ちており、緑陰に冷やされた涼風吹き抜けて行くのだから心地よいことこの上なし。ここでは五感を働かせて風を感じ、鳥の声を聞き分け、木葉の色合いを楽しみ、植物を観察する等自然と触れ合うことばかりである。私は俳句を詠んだり、周りの写真を撮ったりする。妻はお花を観察したり、スケッチしたりする。そんな自然の中で時間を過ごし、農協で買ってきた平凡なお弁当であるが、美味しいことは言うまでもない。食べ終わると爽やかな風が心地よく昼寝をしたくなる気分になってしまう。       食事が終われば、キャンプ場から50mほど登谷山の方へ進むと愛宕山への登山口がある。ここから愛宕山頂まで10分ほどで着く。山頂の少し手前に小さな天文台があり、ここから大霧山も望め、そこから10mも登れば、標高654mの愛宕山山頂である。こじんまりとした広さで3等三角点と「愛宕神社」と刻まれた石碑がある。周囲は木々に囲まれているが、登ってきた方向の狭い範囲に、笠山・関東平野が望める。キャンプ場から愛宕山へは簡単に登れるので四季折々訪ねてしまう。夏は天然クーラーの利いた「あづまや」で自然に触れながら楽しくお弁当を食べれることに、この上ない幸せを感じる。ささやかではあるがこの夏一番の贅沢な一日であった。


▲笠山峠〜堂平山   

  (H24.7.10


笹山と笠山

水汲み場の横を流れる沢

笠山峠

堂平山登山口

大霧山

笠山

  梅雨の季節は山清水を汲みに行く日を設定するのは難しい。水の残量とお天気の状況を把握して一気に決めないと行きそびれてしまう。前回は6月5日だったから35日間も山清水を使っていることになる。残り48リットル残っているが、天気の状況が悪いので急遽、雨が二日間降っていない梅雨晴れ間を利用して本日実行した。今日も5、10日あって国道はどこもかしこも混雑しているので裏道を抜けて荒川の開閉橋を渡った。奥武蔵の山々は厚い梅雨雲の中で何もかも隠れてしまっている。それでも川島町に入ると青田が広がり気持ちが良い。また、水田脇の狭い水路で魚釣りをしている人が結構いるではないか。定番コースの嵐山町農協の販売所によって惣菜や野菜を購入して小川町に入る。まずはガソリンの値段を見ながら走る。一番安いのは農協でリットル127円なので帰りに入れることにした。槻川を渡って直ぐに左折すると、子供たちの川遊び最適の川原がある。もうすぐ夏休みなので親子ずれの水遊びで賑わうことだろう。    ★この季節になると山も緑一色の青山である。梅雨空なので重々しさを感じる。道沿いの細き槻川の細い流がさらさらと涼しさを運んでくる。そこから更に遡り水場へ向かう林道に入る。所々に紫陽花が群生をなして咲いている。林道は山の集落を抜けて行くのだが、最近は林道に沿った林が切り開かれて谷も見えるが笹山と笠山の全景を見ることも出来るので車を止めて写真に収める。今日も行き交う車も一台もないので多分水場は空いているだろうと推測して登って行く。梅雨空のせいか光がないので見るものすべてがくすんで見える。さて水汲み場に着てみれば、2組が汲んでおり、水場は塞がっていたが、山の奥からホースで引っ張っている蛇口が直ぐに終わったのでそこで汲む。山清水の冷たさは気持ちが良く手も冷たくなってしまう。近くの沢は音を立てながら流れ下っている。こんなことは梅雨の時期にしか見られないので写真を撮っておく。花園から来たという隣りの人は2トントラックで汲みに来ているのだからプロではないかと思ってしまう。水汲み場は沢音に混じって鶯の美声が素晴らしく、ついつい鶯の鳴きまねをして応える。二人で汲んだので30分で汲み終わった。                                   ★今日も笠山峠に車を止めて堂平山に登ることにした。峠は風の道とあって西から東へと風が吹きぬけていく。峠の堂平山登山口周辺は草も刈られてさっぱりとしている。妻と新しい山路を登りだす。木立の中なので大変涼しく、道沿いに野イチゴを見つる。山紫陽花を鑑賞しながらのんびりと頂を目指す。山路はクヌギ林の中を山頂の一角に出るまで続くので、少しでも風があれば、涼しくひんやりとして気持ちよく、山の気をもらってしまう。風が途切れると一片に汗が滲み出てくるのには閉口する。山頂の一角はパラグライダーのゲレンデで芝生となっており、展望もよく風もあり気持ちの良いところだ。久しぶりなので芝生の中のお花を撮ったり、大霧山や秩父高原牧場方面の写真を撮ったりして、遅れてくる妻を待つ。妻が来る前に山頂を踏みに行く。二人組が山頂から天文台に行ったので山頂は誰もいない。私が三角点にタッチするも山頂標識は朽ち始めている。写真を撮って帰ろうとしたら山頂標識の直ぐ近くに時計が落ちていたので拾ってくる。妻が登ってきたので風通しのよいところに席を作り、農協で買ってきた弁当を広げ、目の前に広がる景色を眺めながら楽しむ。近くで鶯がきれいな声で鳴いている。昼食後、再び天文台に行って東京方面を眺めるが霞が架かっていてはっきりしない。入口にボランティアによる星観測のご案内があったので記録して、今年は開放している日に来ようと決めた。その日を楽しみにゆっくりと山を下りた。



▲笠山峠〜愛宕山

H24.6.5


二本木キャンプ場

愛宕山山頂

秩父高原牧場ポピー畑

  山の清水を汲みに行ったのは4月16日だから、何とか50日間も山清水を持たせることが出来た。梅雨に入る前に行かないと美味しい水は汲めないので、テレビの天気予報を眺めては何時にするか気を揉んでいたが、今日は雨も降りそうも無いので急遽汲みに行くことにした。今日は2ℓペトポトル66本と20ℓタンク2本、長靴やシートなどを積み込んで家を出る。今日はゴトウビとあって国道16・17号は混雑して抜けるのに時間がかかってしまった。今日の天気は雨が降らないものの朝から靄っている。上尾市と川越市に架かる荒川の開閉橋から奥武蔵の山は何も見えない。この前まで川堤の斜面に咲く菜の花の黄色の帯で包まれていたが、今は草の青さ一色。田園地帯に来ると田圃は早苗が揃い美しい水田風景を醸し出している。その脇の小川に今でも釣糸を垂れている人が見掛けられる。                             ★定番コースの嵐山町農協の販売所によって惣菜や野菜を購入して小川町に入る。一番先に目にするのは、谷間の釣堀で相も変わらず釣り人で賑わっている。小川町はガソリンも安いので値段を見ながら走る。一番安いのはリットル132円なので帰りに入れることにした。槻川を渡って直ぐに左折すると、子供たちの川遊び最適の川原があるが、今は桜も終わり緑一色で誰もいない寂しい風景だ。ひたすら川の細い流がさらさらと聞こえてくる。そこから更に遡り水場へ向かう林道に入る。林道は山の集落を抜けて行くのだが、最近は林道に沿った林が切り開かれて谷を見ながら走るので妻は怖いと言って見ないようにしている。今日も行き交う車も一台もないので多分水場は空いているだろうと推測して登って行く。梅雨空のせいか光がないので見るものすべてがくすで見えてくる。                                       ★さて水汲み場に着てみれば、我々が汲んでいる蛇口はだれもいない。隣りのホースで引っ張ってくる蛇口は二人ほどいたが、前の人が直ぐに汲み終わったので、次の人がそこで汲み出したので、今汲んでいるのは二組だけとなった。驚くなかれ、隣りの蛇口の人は4/16にここで会った人である。というのは自動車のナンバーを見たら練馬ナンバーなので美容室経営者とわかったので声を掛けると向こうも覚えていた。水汲み場で以前あった人に再会するなんで、通いだして12年になるが初めてのことである。彼女達は火曜日が休みなので高速道路を使って汲みにくるという。ここの水を知ってからはすっかり嵌ってしまったという。一家7人なので3週間に一度は着ているというから驚く。確かにここの水は美味しいのだ。だからお店の経営者が結構来ている。40分ほどで172リットルを汲んだ。今日も笠山峠を越えることにして林道を遡る。笠山峠に来ると練馬の人も車を止めて昼食を食べていたので、我々は林道を下る。途中に紫陽花で美しいところがあるが、まだ咲いていないので寂しい限りだ。                                   ★秩父高原牧場に来るとポピー開花中というので帰りに寄ることにした。そのためか牛ものんびりと牧草を食べながら道路わきの囲いで群れをなしている。今日も二本木峠の「あづまや」で昼食を食べたが肌寒い。美鈴山に入ってきたという府中から来た後夫婦に会う。最近、車上荒らしがあるので注意して下さいと、パトロールから言われたとか。我々は昼食後二人で愛宕山に登った。既にスミレもツツジも終わり何もない寂しい山となってしまった。下ってから高原牧場のポピー畑に行くが、花は既に終わりに近いが、大勢の人が訪れて鑑賞していた。車を止めて写真を2枚撮ってから引上げてきた。最初にオープンした時が一番良かったのでは今でも思う。山を下る途中の集落で花を二鉢買って帰ってくる。


▲笠山峠〜愛宕山                             H24.4.16


槻川から笠山を望む

大山祇神社より愛宕山を望む


大山祇神社

枝垂れ桜と笠山

  今日の天気は雨が降らないものの朝から靄っている。上尾市川越市に架かる荒川の開閉橋から奥武蔵の山は何も見えない。ただ目に入るのは川堤の斜面に咲く菜の花の黄色の帯のみで2キロは続く。このあたりの桜はもう盛りを過ぎており、大分花を散らしている。田園地帯に来ると家々に桜あり、どこもかしこも春を感じさせる。田圃は掘り起しがなされ、畦も補修されている田植えに向けての準備も着々と進んでいる。川島町を過ぎ東松山に入ると梨園も見えてくる。今は青いネットの中で満開の白い花が広がっている。定番コースの嵐山町農協の販売所によって惣菜や野菜を購入して小川町に入る。一番先に目にするのは山吹であり、谷間の釣堀の周辺は桜も咲き相も変わらず釣り人で賑わっている。小川町はガソリンも安いので値段を見ながら走る。一番安いのはリットル145円なので帰りに入れることにした。槻川を渡って直ぐに左折すると、子供たちが川遊びできるところがあり、川沿いには満開の桜並木がある。ここから山清水を汲みに行く笠山も望めるので、下りて写真を何枚か撮った。この景色を絵に描いている人が一人いた。ここは桜にしても、彼岸花にしても素晴らしいところであるが人があまり来ないので穴場なのだ。                                          ★そこから更に遡り水場へ向かう林道に入る。林道は山の集落を抜けて行くのだが、桜が植えられており、今が満開できれいだ。まだ途中の畑には出荷ようの切り出しようの桃の花が満開であるが、毒々しいピンクは好きになれない。ここもどこの家にも桜や紫ツツジが満開で春を実感させている。さて水汲み場に着てみれば、我々が汲んでいる蛇口に先客がいたので、妻は誰も汲みに行かない大岩の下の汲みに行く。私は少し待ってから誰も汲みたがっている蛇口で汲み始めた。40分ほどで172リットルを汲んだ。中腰で汲むので腰が痛くなってしまうが、汲み終えると一仕事したという感覚の安堵感がある。いつもなら水汲み場も山桜が咲いているのに、今年は寒いせいか未だに蕾すら見せていない。 今日も笠山峠を越えることにして林道を遡る。山の集落では桜も満開だが、峠に来ても山桜は見られない。2月に来た時は峠から先に残雪があり下りられなかったが、今日はスイスイと下れるが、所々、ガレが散らばっている。麓に来れば満開の紫ツツジなどが見られる。                                      秩父高原牧場に来るもここも桜は咲いていない。牛たちがのんびりと牧草を食べながら道路わきの囲いで群れをなしている。今日も二本木峠の「あづまや」で昼食と思ったが寒いので車の中で食べてから、愛宕山に登った。ここは山スミレの群生地なのにスミレが見られないように今年は寒かったのであろう。写真も撮れなかった。帰りに牧場近くの稜線に「大山祇神社」があるので、妻を待たせて私一人で登って見ると、そこには昭和6年3月に建立された石碑がある。ここから北側に愛宕山が見えたのには感激した。愛宕山に何回も登っているが、これまで一度も写真を撮ったことがない、この稜線に登山道が付いた踏み跡が残っている。下に林道が出来てから変わったのであろう。今日は新しい発見があり一日楽しく遊べたことに感謝。


▲笠山峠〜笹山

    (H24.2.20


北方の国境なる雪嶺かな

  1ヶ月1度、小川町笠山へ山清水を汲みに行くのが我が家の定例行事となっているが、先週、雪が降ったので林道の凍結など考え汲みに行けず、スーパーで水を二箱も買ってしのいだ。今日はお天気もよいので昼間ならば雪も溶け出しているのではと思って、スリップのことも考えてチェーンを持って出掛ける。何しろお天気が素晴らしいので、上尾橋からは真っ白な富士山が丸見えで妻も感激していた。荒川に架かる開閉橋にかかるや丹沢山塊、道志の山々、富士山、奥多摩の山々、奥秩父の峰々、目の前に奥武蔵の山々、真っ白な遠浅、北には白根山、谷川連峰、榛名の山々、赤城の山々、上州武尊、日光連山が広がり言うことなし。そのまま嵐山農協に向かう。ここで弁当や惣菜を買って小川町に向かう。小川町農協のガソリンスタンドではリッター128円なので帰りにここで入れることにして、水汲み場の笠山へと急ぐ。                    ★林道に入るや驚くなかれ雪はなく、そのまま水場に着いてしまった。昨年の今頃は残雪で滑り運転も冷や汗ものだった。いつもの蛇口で汲むも凍り付いていて2本ある蛇口の一本の流が細いので160リットルを汲むのに時間がかかったが、山清水は意外にも温いのでびっくりする。手が濡れてもあまり冷たさを感じることはなかった。この水場から笠山峠までは「滑り止め装着車以外は通行止め」と案内されているが、小川町なの管轄で雪掻きされているようだ。というのは、我々より先に水を汲み終えて峠に向かった車が戻ってこないところを見ると、通行可能なのであろう。我々も峠で昼食を食べることにして峠へと車を走らせる。所々、山陰には雪が解けて凍りついたところもあるものの、轍のところは解けているのでそろりそろりと走らせて通過した。峠までは本当に雪がなく快適なドライブであった。峠で昼食前に堂平山登山口や白石に至る林道には雪が残っているので記念に写真を撮った。我々よりも先に来た人も車の中で昼食を食べていた。昼食後、妻はここにいるというので私一人で笹山に登ることにして山に取り付く。                      本当に簡単に登頂できる山だが、今日は山陰にある道は残雪が結構残っており、足を滑らすこともしばしば。そこで横の藪の中に入りぬけた方が楽に登れた。日射しの当たるところはふわふわと春の道を感じさせる。やがて林の隙間から左手に笠山の山頂にある社まで望めるも雪はなし。一つのピークは過ぎてまもなく臼杵山である。暮れに登った時は、山頂標識は木にぶら下がっていたが、風で落ちたのか今は木の根元に置かれている。やがて風もなく温かな明るい笹山山頂だ。ここからの眺めよし。笠山、その奥に北方の国境なる雪嶺がはっきりと見える。南には木立の中にうっすらと雪が張り付く堂平山見えていうことなし。西側にうっすらと雪が残る秩父高原牧場が山頂近くまで迫る大霧山が望める。ここなら日の出もよく見えるに違いないと一人呟きながら山頂の景色を楽しんだ後、妻の待つ峠に下ってきた。妻曰く、「先ほど笠山からご夫婦が下りて来て、堂平山に向かった」。車の中にいるとポカポカと暖かくて昼寝したくなる昼下がりだった。





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