日本列島横断山行の一環として初めて金時山に登ることになった。初めて登る山は誰にとっても不
安がつきまとう。誰もいない金時神社にお参りしてから金時山を目指す。明神ケ岳分岐点までは急登が
続き息切れしてしまう。ここから左に進路をとり一踏ん張りで金時山に着いた。眺めの良いことに言葉
は要らないほどだ。仙石原が箱庭のように見え、右手奥に愛鷹連峰、富士山、茶屋の裏手には丹沢山塊
が一望できる。金時娘の茶屋に入ると、今日一番の客だからとサービスしてくれた。話しているうちに
港区の小学生も利用しているとか。そこで私が港区職員であることを話したら区立学校の一覧表が欲し
いというので送ることを約束をした。帰りに富士山を背に記念に一緒に写真におさまっていただいた。
明神ケ岳に向かう頃には霜柱も解け始め山路の泥濘は酷くなり、足が重くなる。振り返ると金時山
は別名猪鼻山と言われているように、猪の鼻によく似ていることを再確認する。尾根の途中でカヤトの
中で「うおー、うおー」と獣の鳴き声が聞こえるので、「熊」かと思いしや雉の雄がバタバタと飛び出
していった。明神ケ岳の山頂はなだらかで展望よし。奇遇にもここで都庁時代の庄子稔さんと出会っ
た。彼より先に明星ケ岳に向かうも途中で追いつかれ山頂で別れた。ここから塔の峰に行く人はほとん
どなく寂しい山路となる。この稜線にはマンテンバイクの跡もありビックリする。塔の峰はその昔、北
条氏の出城があったところで史跡となっている。ここから阿弥陀寺を経て閑静な住宅街を通って箱根湯
本駅に着いた。箱根湯本駅で明神ケ岳から塔の峰まで抜きつ抜かれつの人と出会い、お話をしたら「大
宮市小深作の田代です」と名乗られ、お互いに家が近くなのにはびっくりした山行だった。
日本列島横断山行関連登山
★金時山
計6回
●H7/11/18
●H8/2
●H13/6 /11
●H16/6 /14