H28年

▲俳句で綴るウォーキング再開日記８　

▲俳句で綴るウォーキング再開日記７　こ

▲笠山～笹山

(H28.12.25)

★年暮れて川堤より富士拝む ★忘年の山へと向かう私かな ★林道や路肩に落ち葉吹き溜まる ★師走とて意外と温き山清水 ★霜柱立つ峠路の分岐点 ★小春日やパラグラの飛ぶ峠かな ★里山の寂しさつのる落葉道 ★山に立ち亡き友偲ぶ師走空 ★小春日や弁当美味き山の昼 ★冬空を飛ぶ模型飛機谷深し	笠山峠堂平山登山口
	笠山登山口
笠山
笹山
笠山峠杉材切り出し	笠山山頂神社
３年前までは毎月一度小川町笠山に山清水を汲みに来ていたが、妻の体調不良になってからは不定期となってしまった。８時過ぎに家を出たが、上尾市の開閉橋からも雲が多くて山並もはっきりしない。嵐山町農協販売所に９時１５分に着いた。まずはここで定番の食糧などを買う。小川町抜けて槻川を渡り左に曲がると、年の暮や寒いこともあって里に人影を見かけない。水場へと急ぎ着いてみれば、１組が右の水場を使っていたので、私は真ん中の水場を使う。１８４リットルを汲むのに１時間で済んだ。笠山峠を目指す。都幾川から登ってくる林道の分岐点で偶然にわが家の前の堀沢さんとあう。別れて笠山峠を越えて大霧山へ下っていったら工事中のため通行止め。引き返して笠山に変更した。峠の路肩に駐車したら笹山で模型飛行機飛ばしに来たおじさんがいたので話す。笠山の登山口には今年の１０月に熊の目撃情報があったと東秩父村役場の看板が出ている。亡き友の杖を突きながら通いなれた山路を登って行く。やがて８３７ｍの笠山東峰に着く。谷川連峰は真っ白だが、日光連山は山頂付近のみ白いだけ。それから５分で山頂の笠山神社に着いた。参拝して何時もの日溜まりで堂平山を眺めながら食事をする。そして亡き山仲間を偲ぶ。ここでスキ―仲間の井口さんに電話するも留守。亡き仲間達と歩んだ山旅を偲びながら山を下り、眺めが最高に素晴らしい笹山山頂の模型飛行機滑空場を訪れる。二人のおじさんがグライダーを飛ばして楽しんでいた。二人と話をすると模型飛行機に恋をして壊れたら修理して飽きることなく楽しんでいるという。私と同じ思いの人に出会えて嬉しかった。

▲俳句で綴るウォーキング再開日記６　

▲俳句で綴るウォーキング再開日記５　

▲俳句で綴るウォーキング再開日記４　

▲沼田城址公園・上州沼田真田丸展を訪れて(H28.9.30)

★久方に友と楽しむ秋の旅

★懐かしき山々見えて秋深む

★食べ頃の実りの秋や山の里

★酒蔵に客も数多や里の秋

★源泉の山深く秋下りてきぬ

★里に来て家の土産にリンゴ買う

★老人も子供に返るブドウ狩り

★秋深む本丸跡の広場かな

★秋深き山河の見ゆる城址かな

★秋天や遠き日を偲ぶ谷川岳

　さいたま市シニアユニバーシティ大宮校６期校友会親睦会日帰りバス旅行に参加するのは何年ぶりのことであろうか。古いアルバムを引っ張り出してみると今回と同じように６班と９班で企画したＨ２２.９.２９「日光田母沢御用邸記念公園～輪王寺～栃木キリン麦酒工場、参加者４４名」以来である。実に６年前のことである。私が体調を崩してクラブ活動や校友会活動から足が遠のき、やがて妻の介護をするようになったために、辛うじて班活動のみに年何回か参加させていただいた。それ故に班長の矢尾さんにご迷惑のかけっぱなしだった。　　　　　　　　　　★今年に入って要介護２の妻が急に歩けなくなってしまい、検査の結果、脳腫瘍ということが判明し、即入院・手術となったものの、良性であることがわかり、妻の体調も要介護１になるほど回復し、自分で食事、洗濯、買い物もできるようになった。そんな時に、矢尾さんから今年度の旅行は６班と９班が担当なので是非参加してほしいとの要請をあったので、久しぶりに参加させていただくことにした。しかし、妻は手術の後遺症や、私もトイレに近くなってしまい、団体旅行だとトイレタイムも決められているので、それに適応できるか不安も加わって、最終的には今回も参加取り消しをも考えてしまった。しかし、矢尾さんはじめ企画された皆さんのことを考えると、最低、参加して協力せねばとの思いも強く、毎日の水分補給を少なくし、極力トイレに行く回数を減らすように努力してきた。他の班の皆さんに会うのは６年ぶりのことである。自分も後期高齢者になってしまったので、皆さんに会うのを楽しみにしていた。女性の方はお化粧して若作りであることから以前のように変わらないが、男性は化粧もしないこともあってか、老けったなあと感じる人も多く、自分だけではないと内心ほっとしたところもあった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　★さて、バスの出発は我が友の思い違いから１０分ほど遅れたが、道路状況がよかったので計画どおりに事が運んだ。１０年前に妻と玉原ラベンダーパーク、迦葉山弥勒寺や道の駅「田園プラザかわば」を訪れたことがあるので、今回、川場村に来てみれば、それなりの面影が蘇ってきた。先ずは誉国光の酒蔵を訪れた。お酒に使われる水は冬に私も登ったこともある上州武尊山の伏流水をベースにしているというので口にしてみたが、それ程の美味さは感じなかった。お酒好きの男性はそれなりに試飲を楽しまれていた。次に来た道を戻り、原田農園で昼食となった。腹が空いていたので、品数は少なかったが美味しかった。ここで土産用のリンゴが売っていたので試食しながら品定めをする。スーパーに比較して高いものの、新鮮さと消費税込み価格なので一籠買ってしまう。次にブドウ狩りの畑を訪れた。ここではカップに入った４粒ほどを食べさせてくれるだけ、一房のみ切り取り持ち帰ることができることになっている。だからぶどう狩りを楽しむという雰囲気はなく、仲間とどれがいい、どれがいいで終わってしまい、少し味気なかった。「今年のブドウは天候に左右されて色が悪い」と農家の人が語っていたが、「その通りで期待外でしたね」と、ガイドさんが我々にお詫びした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　★次に訪れたのは、平成28年大河ドラマ「真田丸」上州沼田真田丸展。戦国中流家族「真田」の愛とサバイバルの物語として紹介していたが、ここには武士が生き残るために何でもありの生存競争だと思った。彼らが居城とした城址を訪れる。自然の要塞である山河が目の前に広がる風光明媚な地にあり、さぞ五重層城は立派だったことであろうとイメージする。ここで偶然にも伊奈学園専科一期の時のクラスメートと出会った。彼はまた熊谷学園専攻課程で学んでいるらしい。すべての見学が終わり、帰りのバスでお楽しみのビンゴゲームが始まった。６年前のビンゴゲーム担当だった９班の亡き黒田さんの笑顔が蘇ってきた。道路状況も良かったこともあって予定時刻に大宮に着いた。幹事さん有難うございました。（岡村）

▲三浦富士～砲台山～武山(H28.9.3)

★炎天や汗滲みでる山登り ★涼しさや樹林の中の木陰道 ★山中の耳障りなる蝉の声 ★相模湾見せる九月の三浦富士 ★山道や秋日遮る樹林帯 ★蝉止んで山の静けさ極まりぬ ★涼しさや尾根に風あり海近き ★足弱き仲間導き秋登山 ★涼風が吹き老人を癒しけり ★山神に手を合わせたる九月かな



長沢駅に集合したのは男性１０人、女性２人である。最年長の山田さんは８２歳である。炎天下の中、波多江リーダーが先頭に女性二人が続き、最後を榊原さんが付いて三浦富士の登山口へと出発する。登り降りしながら車道から標識に従って一本道の農道＆登山道に入る。三浦富士の登山口に着くまでの間に畑があるが今は何もなく、ただ取り残したカボチャが転がっている。浅間神社と書かれた鳥居を通り過ぎ、目の前に青一色の三浦富士が見える。畑を過ぎると警察犬訓練所があり。分岐を右に向かい、縦走コースの山道に入る。　　　　　　　　　　　　★少し歩くと坂の手前に、花を持ったお地蔵さんが建っている。石段を登り続けて木陰の中の三浦富士の山頂に到着。沢山の祠と石碑が祀られており、山頂からは富士山が見えるらしく「富士山」への方向標識があるものの、今日は雲がかかり見えず。「浅間神社奧宮」山頂標識を真ん中に参加者の集合写真を撮り先に進む。砲台山へ向かう山道は広葉樹の気持ちのよい樹林の中で、やがて見晴台についた。ここから相模湾も望めるも霞が掛かっているようではっきりしない。ここで一服してから先に進む。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　★リーダーは砲台山に何もないのでキャンセルして武山にゆくと宣言してした。少し先で道が武山方面と砲台山方面に分かれているのに、リーダーから少し遅れた我々は砲台山への山道を進んでしまい、榊原さんが追いかけてきて連れ戻してくれたが、砲台山直下まで行ってしまった。藪の中には戦争で使われた建物跡らしき不気味なコンクリートの土台に戦争の爪痕を感じさせられた。武山に展望台もトイレも整備されている。展望台に登れば、三浦市や三浦海岸、房総半島は見え、ここで渡り鳥のワシタカを観察している人もいた。ここで昼食として、航海安全の「浪切不動」として信仰されて武山不動尊にお参りし、集合写真を撮ってから下山した。

▲笠山～秩父高原牧場～皇鈴山

(H28.8.13)

★空重く遠嶺も隠る盆休み

★里にきて刈り入れ近き稲穂かな

★里山に近付けば夏雲切れぬ

★キャンプして家族賑わう川辺かな

★裏山に朝日射し込む秋海棠

★蝉鳴き止み山の静けさ極まりぬ

★山清水汲む手のひらの心地よさ

★手を広げ山の涼風受け止めぬ

★山頂に独り佇む盆休み

★緑陰の中の山小屋朽ちにけり

槻川川辺

秋海棠

秩父高原からの笠山

笠山峠

皇鈴山

　妻が元気なうちは、毎月一度小川町笠山に山清水を汲みに来ていたが、妻の体調不良になってからは不定期となってしまい、前回は５月２日に一人で汲みに来きている。それからはなかなかチャンスもなく、水汲みはお盆の今日となってしまった。一路、嵐山町を目指す。上尾の開閉橋から見る限り、遠嶺は夏雲に沈んで何も見えない。川島町までは順調に来たが、盆休みとあって帰省ラッシュで国道２５４号線も渋滞している。嵐山町農協販売所に８時５０分に着いた。まずはここで定番の食糧などを買う。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　★小川町抜けて槻川を渡り左に曲がると、川べりは家族連れがキャンプして賑わっている。ここから見る笠山も夏雲が垂れて山頂は隠れているが、水場へと急ぐ。水汲み場に着けば、お盆休みなのか誰もいない。１８４リットルを汲み終わったのは１１時過を過ぎてしまった。今日は雷雨も予想されるので笠山に登ることにして峠に着いた。私は登山準備をして、ススキなどが垂れこめている蒸し暑い林道をしばらく歩いて笠山登山口に着く。何回も登っている道なので杖を友に木立の中の山路を登って行くと、心地よい涼風が吹き抜け自ずと一服して俳句を詠んでしまう。西峰に立つも誰もいない。そのまま東上して山頂の笠山神社に着く。新しい小さな石の鳥居が建立されていた。寄贈者の名前も刻みこまれ１００万円かかっているようだ。一人のんびりと昼食を食べる。山神に祈願してから亡き友のことも偲びながら山を下る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　★天気も良いので秩父高原牧場に車を走らせた。家族連れて賑わっている。久しぶりに皇鈴山を訪れた。ここは誰もいなくて静かで美の山が目の前に見える。東側には大沢地区の人たちが整備した展望台あり、東側の展望が開ける。景色を一人占めしてから下山。帰りは東秩父村農産物販売所、川島農産物販売所に寄って家に着いたのは４時半だった。

▲俳句で綴る上野動物園見学　

▲俳句で綴るウォーキング再開日記 3

▲俳句で綴るウォーキング再開日記２　

▲俳句で綴るウォーキング再開日記　

▲俳句で綴る妻の脳腫瘍手術から退院までのあたふた日記　

▲縛れる地蔵～水元公園～柴又帝釈天

（H28.6.4)　　

★柴又へ梅雨入り前のハイキング

★縄増して縛られ地蔵暑苦し

★寺の鐘時に騒音夏の路地

★菖蒲咲き満ちて人呼ぶ町おこし

★菖蒲祭り太鼓の響く川堤

★菖蒲撮るカメラ数多や老男女

★賑やかに菖蒲紫陽花競い合う

★日傘さし矢切りの渡し行き交いぬ

★柴又は夏も賑わう帝釈天
★氷旗立つ寅さんの土産物屋　　　　

波多江さん初めての企画は、水元公園から柴又帝釈天までのハイキングである。私が初めて水元公園を訪れたのは、開園して（1965.4）間もなくの頃なので５０年近く経っている。柴又帝釈天と矢切りの渡しには（1978.8）に訪れている。こちらも３８年も昔のことである。当時の自分の記憶と現在の風景を検証しながらのハイキングに思いを寄せてきた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●先ず訪れたのは、しばられ地蔵が祭られている「業平山東泉寺南蔵院」である。業平山」という名からもとは本所（墨田区）に所在していたが関東大震災の折に葛飾区に移ってきた。この由緒あるお寺も「はとバス」のルートに入っている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●縛られ地蔵から五分ほどで水元公園に着く。丁度、葛飾菖蒲まつりとあって会場から太鼓が響いてくる。水本さくら堤は提灯を吊るしてお祭り気分を醸し出している。花菖蒲はそれほど広くはないが今が一番の見どころで大勢の行楽客が訪れて思い思いに鑑賞している。特に目立つのは名カメラマンが多く、花にカメラを近づけて撮っている風景はあちこちで見受けられる。我々は公園入り口で仲間の清田ガイドから水元公園の説明を聞いてから、ポプラ並木を横切り水元小合溜沿いにある「伝五郎の松」の近くで休憩を入れる。水元大橋を渡って花菖蒲園に入る。集合写真を撮ってから散策する。昔の記憶とはまるきり風景だった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●江戸川の土手に向かう。涼しい風が土手から吹き抜けていく。土手に上がってびっくりしたのは舗装され２車線と広いヘルシーロードとなっており、サイクリングする人、ウォーキングする人、ジョッキングする人等が行き交っている。そこから鉄橋も見えて電車も行き交う風景は長閑そのもの。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●公園での昼食後、葛飾区立山田洋二ミュジアムと寅さん記念館をキャンセルして柴又帝釈天に向かう。帝釈天で３０分ほどの休憩時間を入れ、それぞれが思いの見学となった。私も３８年ぶりだが、記憶が定かでないことがわかった。私は門前町を歩いてと寅さんの舞台となった土産物屋周辺を訪れて草団子を土産に買った。最後にご苦労さん会で打ち上げて終わり、柴又駅前の寅さん像の所で流れ解散となった。

▲大霧山～愛宕山

（H28.5.2)　　

★山に来て心安らぐ若葉色

★若葉して我をもてなす里の山

★色鮮やか若葉の中の山ツツジ

★心地よき若葉風吹く峠道

★若葉眼に染みる山路や我独り

★若葉噴き静まり返る山路かな

★里山も五月連休賑わいぬ

★春靄に遠嶺の見えぬ寂しさよ

★ツツジ咲く山に分け入る私かな

★フクロウの鳴き声を聞き春深む

　山清水１８０リットルを１時間で汲み七重峠に登る。峠に立てば若葉風が心地よく吹きぬける。今日は大霧山に登ることを決めて秩父高原牧場を目指す。牧場の入口は山ツツジが満開で素晴らしいが天気が今一つで景色は暈しの世界。粥任田峠には車一台が止まっているのみ。亡き大石さんの杖を友に通いなれた山路をゆっくりと登りだす。落ち葉も吹き飛ばされていることや若葉につまれていることから気持ち良く歩きやすい。所々に山ツツジが咲き乱れ歓迎してくれる。この道を妻と何回も登っているように、妻も大霧山は大好きな山なのだ。また、今は亡き安田先輩と谷口先輩を案内した山でもある。この山路は私も一番心安らぐ道である。途中で下山してくる家族連れと出会う。連休に車で遠くに行くより、近場の山に家族で登ることは自然に触れ健康的である。　　　　　　　　　　　★山頂に立てば誰もいない。春靄で遠嶺は見えない寂しさはあるが、独りで色々なことを思い返して時を楽しむのは最高なり。農協販売所で買ってきた弁当は美味しいことこの上なし。妻と二人だけでスケッチしたことや、安田さんや谷口さん達と写真を撮った昔が懐かしく思い出される。やがて春靄のかかった寂しい山の中からフクロウの鳴き声か聞こえてくる。山頂下にはフモトスミレの群生地があり、思わずカメラを向ける。ゆっくりと観察しながら下山し、２月７日に登った愛宕山を訪れると、山つつじが満開で素晴らしく、知る人ぞ知るで、１０人ほどの愛好家がカメラを据えて撮っている。私も写真を撮ってから愛宕山に登った。秩父高原牧場はそれなりに賑わっていた。

▲秩父高原牧場～愛宕山

（H28.2.7)　　

★雪晴や富士の白さも極まりぬ

★雪晴や斑模様の奥武蔵

★薄雪に畑の畝も絵になりぬ

★里山も昨夜の雪の白さかな

★雪晴や里山の空深みけり

★青竹も雪の重さに撓れけり

★山道や昨夜の雪に凍てにけり

★心地よく新雪踏んで山に立つ

★廃れたるキャンプ場跡雪の華
★山の牧場スキーをしたき白さかな