何事も積み重ねである
(H23.11.8)
ワープロは出来るがパソコンは出来ない私であるが、定年退職して直ぐに10年間の約束で「職員退職者会だより」の編集を引受けた。というのは定年退職すると職員退職者会加入の勧誘がある。その時に先輩が作成している「退職者会だより」が配られた。見るからに貧弱で見る影もない。退職者会会費が年間3,800円をいただきながら、そんな貧弱な「退職者会だより」を配布されている会員の皆さんは気の毒だと思い、私が編集する方がましだと引受けたのが始まりである。それから約束の10年間「退職者会だより」の編集を行い若手に引き継いだ。 ★昭和47年に退職者会が発足し、今年で40周年を迎えることになったので、昨年の定期総会終了後、40周年記念事業として「40周年記念誌」発行することになり、私が編集担当を引受け、毎年発行している「お元気ですか」よりも、一人でも多くの人に近況を書いていただきくために、会員千人の半分500人を目標に呼びかけましたところ、400余の方々に近況をお寄せいただいた。それに加えて編集委員の皆さんにアイディアを出してもらい、この40年間の政治の流れ、経済の流れ、職場の流れ、退職者会の流れ、思い出のギャラリー等に仕分けして120ページにわたる内容と、元同僚による斬新的なデザインの表紙で完成した。一重に会員の皆さんの協力があってこその完成であることを編集担当者としては忘れない。会員の皆様のご健勝をお祈りするとともに、療養中の方々は一日も早いご快復をお祈り申し上げたい。 ★残念ながら、退職者会結成40周年の記念すべき2011年は、3月11日宮城県沖を震源とするマグ二チユード9.0の巨大地震災害と、太平洋沿岸各地に押し寄せた大津波による未曾有の災害の年となってしまった。その巨大地震と津波が東京電力福島第一原子力発電所にも襲い掛かり、全ての電源が破壊され原子炉を冷却する電源確保ができずに水素爆発を誘発させ、放射能を放出する重大な事故が発生し、東北を中心に北海道、関東、中部までの広範囲に被害をもたらした。職員退職者会は、被災された各地の皆さんに対して、会員のご協力を得て、支援カンパを行い、会員のボランティア派遣に取組んできた。 ★ 一方、私達の念願であった政権交代を一昨年9月に民主党が果たしましたが、鳩山内閣は政権運営の未熟さを露呈し、沖縄米軍飛行場移設問題はじめ、様々な分野で政治的混乱を招き、批判を浴び、参院選挙では野党に逆転を許す結果となりました。引き継いだ菅内閣は厳しい国会運営を強いられる中で、今日の国難とも言える東日本大震災と福島原発事故が発生し、その対応の遅れから政権への不評を招き、国民にとって「機能不全」としか映らず、対策が後手に回る日本政府に国際社会の不信感が一層高まっている状況で推移している。 ★しかし、原発問題は、世代交代で風化し始めている広島・長崎原爆の恐ろしさを、日本国民に対して再認識させ「原発脱却」に目を向けさせてくれました。「さようなら原発」一千万署名 市民の会が呼びかけを始めました。これに応えるべく全国組織の労働組合も「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名活動」を実施しています。我々の職員退職者会としても会員に署名をお願いしたところ、大勢の方々から署名を寄せていただいた。高齢者を取巻く状況は、政治空白の状態から何ら進展もなく、当面、高齢者医療制度改革法案の実現に不透明となってしまった。 東日本大震災の復興については全国民の協力と支援を積み重ねて復興していくことが大事である。(職員退職者会40周年記念誌編集担当 岡村昭則)
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